「王様、国民が飢えて死にそうです!」
と、大臣から報告を受けた国王は、こう言った。
「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」
当然ながら、国民の飢えを満たすほど、お菓子があるわけではない。
しかし、この発言がきっかけで、国民は飢え死にする危機を免れることができた。
一体なぜだろうか?
*Q10 アシカさんのリサイクルです。
転載元: 「【パンますか?リサイクル】all the king's horses, all the king's men」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10333
*圧政を強いる隣国に対する決起スローガンになったから。
「王様、国民が飢えて死にそうです!」
「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」
「陛下、何をおっしゃっているのです?」
「元々豊かだった我が国がここまで飢えに苦しまざるを得ないのはなぜか。
隣国の属国に成り下がり、朝貢を強いられているからであろう。
そして、飽食の彼の国は我が国にパンの支援一つせず、我々の朝貢を元に、あり余る菓子を貪っている。
我々はその菓子を我々の手に取り戻さなければならない。」
「…」
「決起せよ。」
このスローガンを用いた国王の周辺諸国への外交活動も奏功し、結果として、国は、自由を手にし、飢餓から解放された。
しかし、その陰には、何千人、何万人の犠牲があったことも忘れてはならない。