夏のバカンス中だけ恋人がいればいい。
街に帰ったら仕事だ遊びだで忙しいんだから。
その信条のもと、毎年のようにリゾートでアバンチュールを楽しんでいた人妻の萌香。
萌香の夫はその話を聞いて楽しそうに笑っている。
どうしてか?
*Q10 セルフリサイクルです。
転載元: 「【冒険ますか?リサイクル】my heart's been borrowed and yours has been blue」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10374
*3年連続で偶然同じ男が声をかけてきた。そしてそれが今の夫。
夏のバカンス中だけ恋人がいればいい。
街に帰ったら仕事だ遊びだ(離婚問題だ)で忙しいんだから。
それが萌香の信条だった。
30を目前にした夏、バリ島である男が萌香に声をかけてきた。
(あら、イケメン)
そうして、二人は、楽しくバカンスシーズンを過ごした。
もちろん、街に帰ってからは、その男のことはすっかり忘れて忙しく過ごしていた。
次の夏、カンクンビーチでカクテルを飲んでいた萌香。
「お隣いいですか…?」
「ええ、どうぞ」
「あれ??もしかして去年の?髪色変えました?」
「?」
だいぶ印象が変わっていたので気づかなかった。
でもよく見てみれば去年の男だった。
でもやっぱり、街に帰ってからはその男のことは忘れた。そういう主義だからだ。
また次の夏、フォルメンテーラ島で萌香が出会った男。
「あれ、どこかで出逢いませんでしたっけ?」
はいはい、ありふれたナンパですよね。んなわけあるわけ…
「あーーーーーーーーーっっっっっっっっ!!」
…いくらなんでも3年連続は覚えていた。
「なんで世界中どこにでもいるのよ。流石に運命だと認めざるを得なかったじゃん」
「笑ったよなああれ。確かに好みではあったけど、偶然にも程がある。でも2年目忘れてたのはひでえw」
「はいはいw」