【秘密ますか？リサイクル】always waiting for you to be waiting below

あの日は、仲間とバーに飲みに行った帰りだった。
飲酒運転になるとはわかっていたが、そんなに距離もないから大丈夫だろうと思った。

まさか、自分がハンドル操作を間違うなんて思ってもいなかった。

暑い暑い夏の日だった。

あれから１０年間、私は真面目に刑に服した。

刑務所にいる間、心に決めたことは３つあった。
出所したらもちろん酒は飲まない。運転免許も取らない。そして、出所したら、すぐに事故現場に花を供えに行く。

最後の件については、罪を償うために当然のことだが、何より受刑した直後に夢を見たからでもある。

「１０年後の８月、あの場所でまた会おうね」

それが被害者の少年の声だということは、すぐわかった。

１０年後の８月。それは、ちょうど私が刑を全うして出所する時期だった。
もちろん、「あの場所」がどこかは、誰よりもよくわかっていた。

出所した私は、花を買って事故現場に向かった。

「…来てくれたんだ」

少年の声にふと振り返った途端、

「キキーーーーーーーーーッッッッッッ！！！！！」

…he looks up, grinnin’ like a devil