【神ますか？リサイクル】put your hands on me

お世辞にも容姿に恵まれているとはいえなかった女。
幼い頃から「神様が左手で描いたみたい」などと陰口を叩かれていた。

その一方で、女には金儲けの才があった。
裏社会でかなりダークなことに手を出しつつも、巨万の富を収めた。

しかし、そうなれば敵も増えるのが世の常というもの。
女の命を狙うものも少なくなかった。

そして、ある日、女は狙撃された。
左胸を射抜かれ、即死する…はずだった。

しかし、女の心臓は右側にあった。
そのため、銃弾を受けて重傷を負ったものの、一命は取り留めた。
もちろん、女の命を狙ったものは、それ相応の報いを受けた。

その後、奇跡的な回復を経て、前以上の地位を築き上げた女は、不敵な笑みを浮かべてこう宣った。

「神様が左手、で作った？上等じゃねえか。あたしの神様は左利きだから、あたしの体を逆に作ったんだよ。」