【偽ますか？リサイクル】世界の狭間で己を謳う

「お前が偽者か？」
「お前が偽者か？」
「マネするんじゃねえ！」
「お前こそマネするな！」
男は恐怖した。何故？

※Q2 ノーキンさんのリサイクルです

※スナイプok
※回答は返せるときに返します。24時から7時は反応しないです

【要約】
合わせ鏡が喧嘩をしていたから

【正解基準】
・鏡がしゃべっているという情報が出る。
→あわせ鏡まで求めるとグダると予想。

【ストーリー】
ある夜勤の日の休憩、トイレに行こうとした時、男は「この会社は霊が出る」と言われていることを思いだした。洗面台に鏡がある。従業員用更衣室に姿見も置いてある。

ちょうどいいから合わせ鏡でもしてみるか。ふと思い立ち姿見を洗面台まで持ってきた。

この時間は自分以外誰もいない。
呼吸を落ち着け鏡に向かって一言。
「お前が偽者か？」

静まり切った屋内に声が反響する。
「お前が偽者か？」

明瞭にかえってきた。
満足だ。とりあえず用をたそう。
擬音装置を付けていつも通り。

……

トイレから出ようとすると喧騒が耳を打つ。
あぁ、酔っ払いか。珍しいこともあるもんだ。

洗面台へ向かうと喧騒が大きくなった。
吐かれていたらたまったもんじゃない。

急ぎ足で向かう。着いた。声が聞こえる。

「お前が偽者か？」

「お前が偽者か？」

「マネするんじゃねえ！」

「お前こそマネするな！」

それは確かに男の声だった。

おそるおそる覗くと鏡の中の男同士が喧嘩をしている。
男は恐怖した。

「「「「「お前が本物か？」」」」」