嘘つきの英雄

裏切り者と罵られた男は、自らが詐欺師であることを証明したことで、英雄だと賞賛を受けた。
一体どういうことだろうか

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元ネタありです。被っていたら即刻消しますので教えてください

時代は1900年代中期、場所は欧州男は詐欺師の絵描きだった。
有名な画家の絵として、余りにも精巧、巧妙に描かれた彼の作品は、その時代の鑑定士の目や化学反応テストを欺いた。有名な画家の絵は現存数が少なかったため、彼の描く偽物の絵は国宝級の重要文化財として扱われた。

年月がながれ、彼の国は戦火に見舞われた。彼の国は独裁者の支配する国に占領された。彼の絵は独裁者の目にとまり献上するように要求された。要求をのまなければ殺されると、彼は自分の描いた偽の絵を献上した。

さらに時は流れ、彼の国を占領した国は敗戦し、占領は解かれた。すると彼は重要文化財を流出したとして、国家反逆罪で逮捕されてしまった。

彼は裏切り者と罵られた

彼は裁判で、自らが詐欺師であり、献上した絵が偽物であるといった。信じなかった裁判官や傍聴人たちの前で彼は絵を描いてみせ、自らの腕を証明した。

男は憎き独裁者に一矢報いた英雄として、国民の賞賛を受けた。