
「月」の称号を獲得したカメオは、月末ジャンボ宝くじについて調べ始めた。なぜ?
*Q11 光四さんのリサイクルです。
転載元: 「【月ますか?リサイクル】dammi la luna più matta che c'è」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10829
*「月に縁がある」という占いが、思いの外よく当たっていたから。
猫山准教授の研究室では、昼休みにきゃあきゃあと若い女性の助手や大学院生たちが盛り上がっていた。
「さっきはずいぶん楽しそうだったね、河原さん」
「あーうるさかったですか?すみません…この間、みんなで占いに行ってきたので、その話で盛り上がっちゃってw」
「占い?なんか河原さんっぽくないね…いや、申し訳ない」
「そうですか?モンド・オモル遺跡からは軍の参謀が占星術を利用していたという石板も上がってますが…まあ、実際のところは、単なる女子の付き合いで行ったんですけどねw
でも、この、うらずうらないストリートの占い師のmioさんって人、かなり説得力ありましたね。当たるって評判ですけど、なるほどって思いました。」
その名前がなんとはなしになく心に残っていた猫山は、その「占いストリート」の近くに行った時、mioに見てもらうことにした。
「こんにちは!お名前を聞かせてください。ニックネームでも良いですよ」
「…カメオ、です」
猫山は、時々出入りしている出題サイトで使っているハンドルネームを答えた。
「カメオ、さんですね…ここ1か月ぐらいは、『月』に縁がありますよ」
「月?」
「ええ、月と関連したものならなんでも。月という文字の入った言葉とか、月の形のものとか。月末ジャンボとか調べてみても良いかもしれないですよ?もちろん買いに行くのは月曜日がおすすめです」
そう言われて占いブースを出た猫山だったが、半信半疑だった。
やはり占いなんて当てにならないだろう。
そんなある日、一週間ぶりに出題サイトをのぞいたら、自分の出した問題が月間最優秀賞を取っていた。
「カメオさん、おめでとうございます!称号『月』が手に入りました!!」
まさかな。偶然だろ。そう思っていると、南米に留学中の息子から電話が入った。
「¡Hola! Papá、Luna Llenaのジュニアチームに入れることが決まったよ!しばらくサッカーと勉強をこっちで頑張ってみる」
Luna Llenaというのは、息子の留学先の一流サッカークラブだ。満月がシンボルなのでそう呼ばれている。
「…そうか、おめでとう。学業との両立は大変かもしれないけど、頑張れよ」
電話を切ると、駐車場の相談に行っていた不動産会社から連絡が入っていた。
条件の良い駐車場があったので、空きを待っていたのだが、なかなか出ないので諦めようかと思っているところだったの。
「こちら、亀谷不動産でございます。お待ちいただいていた、駅前の月極駐車場に空きが出たので御連絡いたしました。今、当社の創立10種年記念キャンペーンをしておりまして、今月御契約いただきますと今後ずっと月額2000円割引させていただきます。」
その後も、ショッピングモールの福引で高級フレンチAu clair de la Luneのお食事券が当たったり、無くしたと思ったムーンストーンのリングが出てきたり、仕事相手から美味しい月餅をいただいたりということが続いた。
それも、月曜日が多い。
まさか、あの占い、本当に…
「猫山先生、先日発掘に行った月見山古墳の三日月紋銅鏡ですけど、学会誌から問い合わせが入っています…先生、何見てるんです??」
「あ、ああ、なんか最近『月』って言葉に縁があるような気がしてて…月末ジャンボとか買ってみようかな、と思って調べてみてた。月の名前の入った売り場とかないかな、とか」
「え?もしかして占い行ったりしました??先生っぽくないですね…いえ、申し訳ありません。確か、駅前のクレッセントってビルに売り場入ってたと思いますけど…来週の月曜日とか一緒行きます?私と🌙」
そういたずらっぽく笑う河原美月に、猫山准教授は釘付けになった。
(ふーん 落としたい相手には、最近新しく体験したことを話してみるといい、だったっけ…mioさん…)