私が得たのはお金ではなかったから成功できた。私の秘められた物語は?
転載元: 「成.功.」 作者: ううらうら (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10931私はかつてホームレスだった。
街をさまよっても、することも見るものもなく、ただため息だけがこぼれ落ちる。
ふと目をやると、道の片隅で仲間のホームレスたちが身を寄せ合い、静かに物乞いをしていた。
答えはそこにしかないと思った私は、彼らの傍らに忍び寄り、罪人のように身を低くして並んで座った。
通りすがりの人々が小銭を差し出してくれることもあったが、群れはあまりにも大きく、ほんの数人に施しが渡るだけで、私の手には届かなかった。やがて私たちの間には重苦しい沈黙が漂い始めた。
その時、一人の男が現れた。
柔らかな微笑みを浮かべ、私たちを見渡した彼は、分厚い財布を取り出し、左端から順に一人ひとりへと金を分け与えていった。
「なんと偉大な人だろう」と心の中で讃えながらも、私は不安に駆られた。自分の番になる前に金が尽きてしまうのではないか、と。
そしてその不安は現実となった。
よりによって私の前で財布は空になってしまったのだ。男は申し訳なさそうに目を伏せ、代わりに一枚の紙を私に手渡した。そこにはこう記されていた。
『募集:XX市物流センター』
記された番号に電話をかけ、事情を語った私は、やがて物流センターに職を得ることとなった。
そして三年の歳月が流れ、今の私はそのセンターの正社員として働いている。