通勤途中、交差点で信号を待っていると、突然目の前に現れたトラックが、横断歩道を渡っていた歩行者をはねて大事故になった。
俺はすぐに事故現場へ駆け寄った。
「はぁ……どうだ? 意識は……ないのか? まだ生きてる。まだ息がある。ふぅ、よかった」
そして、電話をかけて緊急事態であることを説明しようとしたところ、突然頬をビンタされた。なぜ?
転載元: 「誤解されたくない」 作者: ううらうら (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10998俺は魚屋……というより、魚料理店の店主だ。実はそのトラックには、俺が店に注文していた魚が積まれていた。
歩行者をはねる事故が起き、トラックは急いで進行方向を変えようとした。そして俺の車の側面に衝突し、そのまま横転した。積んでいた魚の一部は水槽から道路へ飛び出し、路上に転がった。
事故が起きると、俺が真っ先に駆け寄ったのは被害者のところではなく、トラックから投げ出された魚たちのところだった。
魚を手でつかんで確認しながら、「まだ生きてるな」と思った。
とりあえず、先に店に出勤していたバイトに電話をかけて、「トラックが事故に遭ったから、荷物の到着が遅れそうだ」と事情を説明していた。
すると突然、まだ生きていた魚が尾びれをバタバタさせて、俺の顔面を思いっきりひっぱたいた。
「……いや、まずい! 早く水槽に戻さないと!
このままだと魚が全部死んじまう!
魚が死ぬってことは……仕入れが無駄になるってことだよな?
ってことは……今日の売上は……?
……いや、待て。今日、店どうすんだ俺!?」