鬼の如き姿と強大な力を持ち、恣に振る舞うが故に畏怖される存在――魔王。
かの魔王に、不壊の聖剣を手にした一人の人間…勇者が立ち向かった。
彼は魔王にとって唯一、脅威となり得る存在であった。
しかし、勇者は戦いに敗れてしまった。
勇者が帰らぬ人となって以降、彼の剣は魔王の手に収まってしまったままである。
対抗手段を失った人類が、魔王に為す術はない。
それから幾日か過ぎた頃。
「何故、我がこんなことを…」
己が血で魔法陣を描いている魔王。
魔法陣の中心にあるのは勇者の遺体。
魔王は苦悶の表情を浮かべながら、禁忌の術を用いて勇者を蘇生させようとしていた。
一体何故?
転載元: 「ゆうしゃは せいなるつるぎを てにいれた!」 作者: ∴ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/11008解説
魔王の手に収まるほど深く突き刺さった、勇者にしか抜けない聖剣。
魔王には聖剣を抜く資格がなく、他に聖剣を抜くことができる者を探そうにも、勇者の他に資格を持つ者が存在するかさえ不明であった。
そのため、魔王は剣を抜かせて手の痛みから解放されようと、やむなく勇者を復活させることにした。
(肩から先、つまり腕も手首から先と同じように手と呼ぶため、聖剣が刺さった部位としては腕も想定解に含む。なお、魔王は鬼の如き姿=巨躯の人型なので、手首から先のみでも成立する。)