彼女は寝る前に、必ず冷蔵庫を一度開けます。
時折、夜中に目を覚ますと、汗だくで冷蔵庫を開け、
中を見てほっとしていました。
ある日、帰宅した女性が冷蔵庫を開けると、
中身を見て泣き、その中身をビニールに入れて冷凍庫にしまいました。
空になった冷蔵庫を見ると、
女性は中を軽く掃除し、なぜか満足そうな顔をして、
彼を迎えに行きました。
なぜ女性は満足そうな顔をしたのでしょうか?
転載元: 「空いた場所」 作者: 4tawa(シノ) (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/11037女性が冷蔵庫に入れていたのは、彼女が一目惚れした男性の「頭部」でした。
その男性は女性の恋人でも、配偶者でもありません。
女性が一方的に一目惚れし、殺害した相手です。
しかし女性にとって、冷蔵庫の中にいる彼は単なる遺体の一部ではありませんでした。
彼女にとっては、大切な「愛しの彼」だったのです。
女性は毎晩、寝る前になると冷蔵庫を開けました。
そこに愛しの彼がいることを確認し、その顔を眺めてから眠っていました。
時折、夜中に不安や悪夢で目を覚まし、汗だくになることもありました。
そんな時にも女性は冷蔵庫を開けます。
愛しの彼がいつも通りそこにいる。
それを確認すると、女性はほっとして再び眠ることができました。
ところがある日、帰宅した女性が冷蔵庫を開けると、
愛しの彼には腐敗の兆候が現れていました。
女性はそれを見て泣きました。
ずっとこのまま、愛しの彼を冷蔵庫に置いておきたかった。
しかし、もう同じ状態で保存し続けることはできません。
女性は泣きながら愛しの彼をビニールに包み、冷凍庫へ移しました。
そして、空になった冷蔵庫を軽く掃除しました。
綺麗になった空の冷蔵庫を見て、
女性はしばらく眺めたあと、満足そうな顔をしました。
なぜなら彼女には、すでに次に気になっている男性がいたからです。
愛しの彼は冷凍庫へ。
そして冷蔵庫には、また新しく「愛しの彼」を迎える場所ができました。
女性は空いた冷蔵庫に満足し、
次の“愛しの彼”に会うため、家を出ていったのです。
【供述調書風・解答】
私は、冷蔵庫の中に入れていたものについて話します。
冷蔵庫に入れていたのは、男性の頭部です。
その男性とは交際していたわけではありません。
結婚もしていません。
私が一目見て好きになった人です。
私にとっては、愛しの彼でした。
私は愛しの彼を殺した後、頭部だけを自宅へ持ち帰り、冷蔵庫に入れました。
どうして冷蔵庫に入れたのかと言われれば、
愛しの彼には、なるべく長くそのままでいてほしかったからです。
私は毎晩、寝る前に冷蔵庫を開けていました。
愛しの彼がそこにいることを確認するためです。
夜中に目を覚ますこともありました。
汗をかいて、不安になって、愛しの彼がいなくなってしまったような気がすることがありました。
そのような時も冷蔵庫を開けました。
愛しの彼がちゃんとそこにいるのを見ると安心しました。
ある日、帰宅して冷蔵庫を開けたところ、
愛しの彼の状態が、それまでとは変わっていました。
腐敗が始まっていました。
私は泣きました。
まだ愛しの彼には冷蔵庫にいてほしかったのですが、
これ以上そのままにしておくことはできないと思いました。
そこで私は愛しの彼をビニール袋に入れ、冷凍庫へ移しました。
その後、空になった冷蔵庫の中を軽く掃除しました。
掃除を終えて冷蔵庫を見ると、
私は満足しました。
冷蔵庫が空いたからです。
その頃には、別に気になっている男性がいました。
ですから、
愛しの彼は冷凍庫に移し、
空いた冷蔵庫には、また新しい愛しの彼を迎えることができます。
私はそのことを考えて満足し、
新しい愛しの彼に会うため、家を出ました。
以上、私が話した内容に間違いありません。