私はある小説を読んでいた。
主人公の名前が自分と同じだと気づいた瞬間、私はひどく腹を立てた。
そして、出版社に抗議の電話までかけたという。
なぜ私は、たかが主人公の名前が同じだっただけで、そこまで怒ったのだろうか?
Q3 ううらうらさんのリサイクルです
転載元: 「【本ますか?リサイクル】私は激怒した」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/11042簡易解説:名前が「私」であることを知っている誰かが「私」の人生をからかいつつ利用していると思ったから
ややこしい詳細解説↓
カメオの知り合いの「鈴木私(すずき・わたし)」は、親が面白半分で付けたその紛らわしすぎる名前について、よくカメオに愚痴をこぼしていた。
あるとき、「私(鈴木)」が読んでいたある小説に「佐藤私(さとう・わたし)」という名前の主人公が出てきた。
しかもその行動原理や半生は「私(鈴木)」と驚くほどよく似ていた。
自分(鈴木)と同じ名前だと気づいた瞬間、自分を知る誰かに自分の人生をからかいつつ利用されたと感じた「私(鈴木)」は激怒した。
必ずかの邪智暴虐なる出版社を除かねばならぬと決意した。
知り合いのカメオを呼び出してそのことに関していつも以上に愚痴ったところによれば、出版社に抗議の電話までかけたという(「私(鈴木)」からカメオへの伝聞)。
しかし話を聞いたカメオは思った。
なぜ「私(鈴木)」は、たかが主人公の名前が同じだっただけで、そこまで怒ったのだろうか?
俺のおかげでお前の半生が有名になったのだからいいじゃないか?と。
本名を隠してペンネームで「私(佐藤)」を主人公にした小説を書き、生々しい語り口で「私小説」として炎上気味に話題になり大ヒットし、「私(鈴木)」にもそのことを秘密にしている、文才はあるプロ小説家のカメオは、「私(鈴木)」の愚痴を聞きながらほくそ笑むのだった。