
ツェルニー教本でピアノの練習をしている男。
彼はツェルニー教本の最後の曲を完璧に弾けるようになると、この本を勧めてくれた人を訪ね、烈火のごとく怒った。
いったいなぜ?
*Q6 たいりょうせいさんのリサイクルです。
転載元: 「【本ますか?リサイクル】if I promise, boy, to you?」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/11047
*その本を勧めて、弾きこなせるようになれば一緒にピアノを弾こうと約束してくれた人は、もうこの世にいないから。
「なんでお姉ちゃん、遠くに行っちゃうの?一緒にピアノ弾こうって約束したじゃんっっ」
「ごめんね。でもちゃんと練習するんだよ。これ、私が使ってたツェルニー。全部弾けるようになったら、また戻って来るから。」
隣のお姉さんが憧れだった。
ピアノが上手で、髪が長くて、綺麗なお姉さん。
いつかお姉さんと一緒にピアノを弾きたくて、親に無理を言って習わせてもらった。
そんなお姉さんが、ある日、遠くの街に行ってしまった。
俺はショックを受けたが、彼女との約束のために、ピアノは続けることにした。
時々は飽きて投げ出しかけたりもしたけれど、細々とながらでもなんとか続けていた。
時間をかけて、ようやくツェルニーが完璧に弾けるようになり、俺は彼女に連絡を取ろうとした。
彼女のお母さんは、彼女が交通事故で亡くなったことを教えてくれた。わずか数週間前のことだった。
俺は、彼女の墓を訪ねた。
「なんでお姉ちゃん、遠くに行っちゃうの?一緒にピアノ弾こうって約束したじゃんっっ」
俺は烈火のごとく怒り、行き場のない怒りをぶつけた。
そして、泣き崩れた。