カメオは道に花を置いた。
カメタはそこで霊のようなものを見た。
カメタ「その辺に住んでる友人に話を聞くと、交通事故があったらしいんですよ」
カメオはその話を聞き、嬉々として「それは霊ではない事」を語った。
カメタはカメオの行動に恐怖し、さらにそれが本当になった事に恐怖した。
カメオの言う通り、カメタが見たのは霊ではなく、
実際にそこでは人は死んでいないのだが、どういう状況だろうか?
転載元: 「【怪談】街に花を飾ろう運動」 作者: 狐狗狸 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1113
<元ネタ>
洒落にならない怖い話 師匠シリーズより
「花」(http://nazolog.com/blog-entry-3647.html )※まとめサイトですが、元は2chのレスです。
以下に解説として内容書き換え版記載しますが、
ある種、大いなるネタバレですので、時間が許すならば上の元ネタからお読みください。
状況補足として抜けていた部分、重要部分は赤文字となっております。
<解説>
カメオはオカルトの先輩から受け継いだ実験の目的で、
交通事故が起こりそうで、誰も死んでいない道に花を置いた。
カメタはそこを夜通った時に霊的なモノを見たので、友人に話を聞き、
そこで事故があった「らしい」事を聞かされる。
「その辺に住んでる友人に話を聞くと、交通事故があったらしいんですよ。
実際、昼間見にいくとお菓子やら花がたくさんありましたし」
カメオは嬉々と語った。
「人が死ぬことで、霊となるなら、それは霊じゃない。あそこでは誰も事故で死んでいない」
「あの花は自分が置いた。誰にも気づかれないように、枯れそうなら新しくもした」
「オカルトの先輩から引き継いだ実験なんだ」
「最初の内はなんでもないが、年月が過ぎ人が移り変わると、
そこで誰も死んでいない事を知ってる人が少なくなり、花が置かれている事だけが残る」
「すると、噂が噂を呼び、誰かが、何かが死んだことになりお供えが増え始める」
「あそこで事故があったのか?するとこう答える人ばかりになる」
「あそこで事故があったらしい」
「そうなると、人が死んでいないのに、生まれるんだ。死者が。人の心の中にね」
カメタは、ただ花を置いただけで、人の心を操り、死者すら生み出すカメオに恐怖した。
「霊ってものが生物が死んだときに体から離れた何か、というのならあれは霊じゃない」
「人の心が生み出したのだから、皆が成仏を願い続ける限り存在し続ける」
カメタはそこまで話を聞いて反論する。
「僕は霊を見てから、事故があった噂話を知ったんですよ。今の話だと、知らないのに見えるはずないじゃないですか」
「じゃあ僕の見た霊は何だったんです?それじゃあまるで…」
と言いかけてカメタは気付く。
「まるで…噂話と心の中だけに存在したモノが、本当に本物として…現れた…みたいじゃ…」
「だから実験し続けるんじゃないか」
カメオは嬉しそうに笑った。
<FA条件>
(最低限補足して欲しい箇所。全て出た時点で解説を出す)
・カメオは道に花を置くだけの事で、噂話を作った(+カメタが見た物も作った)事にカメタは恐怖した
・カメタの霊と噂話の時系列的に、見た事がおかしく、
噂話の中だけだったものが本当になった事に、カメタはさらに恐怖した。
※人が死ぬことで現れるのが霊ならば見たのは霊じゃない云々は、状況によってはヒントとして出す想定でFA条件とはしない