水平思考ゲーム

[Classic]

<<[Classic]新ラテシン ストレス対案方策部犬委員長

かきくりーむけろっこは死んだ。何故?


Creator:
Created At: May 13, 2018, 1:11 PM
Solved At: May 13, 2018, 1:30 PM
Tags:
月間最多スター獲得問題
Q1
May 13, 2018, 1:12 PM
この問題は、かきくりーむけろっこさんの許可を得て出題しましたか?
A1
May 13, 2018, 1:12 PM
YES
Q2
May 13, 2018, 1:13 PM
問題文の「死んだ」は生命活動の停止を意味しますか?
A2
May 13, 2018, 1:13 PM
YES
Q3
May 13, 2018, 1:13 PM
けろっこさんは殺されましたか?
A3
May 13, 2018, 1:13 PM
YES
Q4
May 13, 2018, 1:13 PM
tomoさんが殺したからですか?
A4
May 13, 2018, 1:13 PM
YES
Q5
May 13, 2018, 1:14 PM
tomoさんとかきくりーむけろっこさんは現実世界において別人ですか?
A5
May 13, 2018, 1:14 PM
YES
Q6
May 13, 2018, 1:15 PM
1+1=512ですか?
A6
May 13, 2018, 1:15 PM
NO
Q7
May 13, 2018, 1:15 PM
さっきの出題は関係しますか?
A7
May 13, 2018, 1:16 PM
YES
Q8
May 13, 2018, 1:17 PM
tomoさん,あなたはけろっこさんに見られたくないところを見られてしまいましたか?
A8
May 13, 2018, 1:18 PM
YES
Q9
May 13, 2018, 1:18 PM
もし https://www.cindythink.com/ja/puzzle/show/1434 ←この問題におけるtomoさんの1on1の相手がかきくりーむけろっこさんではなくおっだった場合、 https://www.cindythink.com/ja/puzzle/show/1437 ←この問題における問題文の「かきくりーむけろっこ」を「おっ」と書き換えて問題を成立させることは可能でしたか? [Edited (1)]
A9
May 13, 2018, 1:19 PM
NO
Q10
May 13, 2018, 1:18 PM
tomoさん,あなたの職業は重要ですね?
A10
May 13, 2018, 1:19 PM
NO
Q11
May 13, 2018, 1:19 PM
けろっこさんは宅配業者の貴方と貴方の恋人を盗撮していましたか?
A11
May 13, 2018, 1:19 PM
NO
Q12
May 13, 2018, 1:20 PM
今日出してたけろっこさんの問題も関係しますか?
A12
May 13, 2018, 1:20 PM
YES
Q13
May 13, 2018, 1:23 PM
けろっこさんの部屋番号が分かったので殺しに行きましたか?
A13
May 13, 2018, 1:23 PM
YES
Q14
May 13, 2018, 1:23 PM
カニバリました (゚д゚)
A14
May 13, 2018, 1:23 PM
NO
Q15
May 13, 2018, 1:24 PM
tomoさんとけろっこさんが共作やってるのは知ってるんですけど,そこを覗きに行くのは反則ですか?
A15
May 13, 2018, 1:26 PM
YES
Q16
May 13, 2018, 1:24 PM
先ほど出した問題でかきくりーむころっけさんの部屋番号を確認しましたか?
A16
May 13, 2018, 1:26 PM
YES
Q17
May 13, 2018, 1:25 PM
死因は餓死か衰弱死ですか?
A17
May 13, 2018, 1:26 PM
NO
Q18
May 13, 2018, 1:26 PM
tomoさんとけろっこさんは同じアパートに住んでますか?
A18
May 13, 2018, 1:26 PM
NO
Q19
May 13, 2018, 1:27 PM
この問題(https://www.cindythink.com/ja/puzzle/show/1433)の登場人物にtomoさんはいますか?
A19
May 13, 2018, 1:27 PM
YES [Edited (1)]
Q20
May 13, 2018, 1:27 PM
かきくりーむころっけさんはリアルでそのアパートかマンションに呼び出され、その部屋番号まで誘導されたので隠れて待っていますか?
A20
May 13, 2018, 1:28 PM
NO
Q21
May 13, 2018, 1:28 PM
カメコ殺害をかきくりーむけろっこさんに目撃されたカメオことtomoさんは、目撃者を殺しに行きましたか?
A21
May 13, 2018, 1:29 PM
YES [Edited (1)]
Q22
May 13, 2018, 1:28 PM
けろっこさんの問題で見た光景を元にしたと言っていましたが、けろっこさんが見たのはともさんが恋人の部屋からコートを着て出てくるところですか?
A22
May 13, 2018, 1:29 PM
NO
Q23
May 13, 2018, 1:29 PM
口封じのためですか?
A23
May 13, 2018, 1:29 PM
YES
Q24
May 13, 2018, 1:29 PM
tomoさんは目撃者を探していましたね?
A24
May 13, 2018, 1:29 PM
YES
Q25
May 13, 2018, 1:29 PM
口紅ではなく返り血でしたか? [Edited (1)]
A25
May 13, 2018, 1:29 PM
YES

残酷な描写があります













草掛興毅は、キーボードを叩く手を止めて首をひねった。デスクトップのパソコン画面に映し出されているのは、『ウミガメのスープ出題サイト cindy』の問題画面。いつもは多数のユーザーにより活発に稼働しているサイトだが、興毅が今参加しているこの問題は違った。『【1on1】tomoからの挑戦状【20×3の扉】』と銘打たれた問題は、『かきくりーむけろっこ』こと草掛興毅と、出題者『tomo』による、1対1の対戦形式。しかし、一つ目の問題を解き終えた時から『tomo 』の書き込みが途絶え、いくら呼びかけても反応しなくなってしまった。
トイレにしては長すぎる、そもそも、なんの断りもなくいきなり途絶えたのだ。とすると、何かの事故や事件に巻き込まれたのだろうか…。興毅が本気で心配し始めた時

ピンポーン

突然チャイムが鳴った。こんな夜中に、来客だろうか。それとも宗教勧誘の類いだろうか。興毅は眉を顰め、玄関のドアを振り返る。
席を立とうとして、ふと、『tomo』のことが気になった。

私も一旦離席します。

念のためそう書き込んでから、玄関に向かう。

「はい、お待たせしました」
ドアを少しだけ開いて外を伺うと、そこには、マスクと帽子姿の男が立っていた。一瞬不審者かと身構えたが、着ている白い制服は、ウミガメ宅配のものだ。そして右手には小ぶりの段ボール箱を抱えている。
「宅配便です」
男が、低くくぐもった声で言った。唯一露出している腫れぼったい目が、ぎょろりとこちらを向く。
「ああ、はい」
宅配便なんて頼んだだろうか。興毅は訝しながらも、ドアを大きく開き、荷物に手を伸ばす。

その時

「あっ!」
男がいきなり、興毅の背後を指差して叫んだ。
「えっ!」
とっさに興毅は振り返る。まさか、まさか『バレた』のだろうか。背筋に冷たい汗が流れる。
背後には、いつも通りの自室が広がっていた。テーブル、椅子、パソコン、カーテン、ベッド…何も変なものは見えない。ちゃんと、『隠れて』いる。
「どうかしましたか…」
平静を装い、男の方へと視線を戻す…

金属光沢。風を切る音。男の腕。

ゴツッ

鈍い音。世界が鋭い痛みに揺れる。何も分からぬまま、興毅は崩れ落ちた。
意識が急激に暗くなってゆく中、興毅が考えていることはただ一つだった。

───窓際に隠してある双眼鏡とノートは見られてはいけない…向かいのアパート住民の観察日記を、他人に見られるわけには───

窓際に向かって手を伸ばした姿勢のまま、草掛興毅は動かなくなった。









友沢智樹は椅子に座り込み、荒れた呼吸を整えていた。重労働を行なった為だけではない、精神的にも、今までに無いほど参っていた。

完璧な計画のはずだった。

貴子は、パートタイムで働く独身女性。休日は一日中家にいる。家族とはここ数年疎遠で、親しい友人もいない。住んでいるアパートには監視カメラが無い。そして彼女の部屋の周囲は、すべて空き部屋である。

まさに、殺人には絶好の環境だった。

智樹が考えた計画は、次のようなものだった。
①宅配便の業者に成りすまし、部屋を訪ねる。
②玄関に入ったら、隙を見て殴りつけ、気絶させる
③首つり自殺に偽造して殺す。

我ながら単純すぎる計画だ。しかし、単純だからこそ失敗することは無いだろうと、智樹は確信していた。

とんだ自惚れだった。現実は、思いもよらないところから足を引っ張ってくる。

犯行当日、チャイムを鳴らして宅配業者を偽り、室内に侵入する、ここまでは良かった。白い制服の変装が功を奏し、貴子は自分のことを宅配業者だと信じて疑わなかった。そして貴子が荷物を受け取り、サインをしようと下を向いた瞬間に、智樹は隠し持っていたハンマーを、思い切り振り下ろした。鈍い音がして、腕に硬い振動が伝わってくる。

そう、ハンマーは当たったのだ。しかし、人を殴りつけることへの僅かな躊躇いが、智樹の力を鈍らせた。

貴子は気絶しなかった。彼女は頭を抑え、ハンマーを持つ自分の姿を見ると、部屋の中に逃げ込んだのだ。
智樹は慌てて後を追った。通報されてしまったら、何もかもがお終いだ。
部屋に駆け込み、必死に貴子の姿を探す。散らかったテーブル、付けっ放しのテレビ、食べかけのスナックの袋、開いたカーテン。
いない。しかし、寝室の扉が開いている。脇目も振らずに駆け込む。
いた。今まさに、スマホを手に取ったところだ。こちらの姿を見て、彼女の顔が激しく引きつった。
智樹は貴子に飛びかかった。計画も、作戦も無かった。ただ、冷たい牢屋に閉じ込められた自分の姿が、脳を埋め尽くしていた。
スマホをむしり取り、頭を殴りつける。一度、二度、三度。自分の手にハンマーが握られていることに気付いたのは、貴子が動かなくなった後だった。

失敗だった。信じられないほどバカバカしい、惨めな失敗だった。
しかし、完全犯罪を諦めたわけでは無かった。自殺への偽造が不可能になっただけで、自分が犯人であるという証拠は残っていない。近隣住民には目撃されていないし、動機の面から疑われることもない。後は、うまく逃げるだけだ。

智樹は死体を放置したまま寝室を出ようとして、ふと気付いた。白い制服に、赤い返り血がベッタリと付いている。何かで隠さなければならない。しばらく躊躇して、クローゼットに掛けてあった茶色いコートを着ることにした。昼間からコートを着るのはやや目立つが、不自然というほどではない。家に帰った後、すぐにゴミに出せば、証拠にもならないだろう。
コートを着て部屋を出る。ふと、開け放たれたカーテンが気になった。窓の外から目撃されてはいないだろうか。しかし、道路からはベランダに遮られて部屋の中は見えず、向かい側に建っているアパートも、遠過ぎて、肉眼では部屋の中までは見えないだろう。
智樹は大きくため息を吐くと、貴子の部屋を後にした。
ミスはあった。大きな失敗もした。しかし一番大事な、証拠を残さないことは上手くやった。だから大丈夫、結果的には成功したのだ。自分は無事、やり遂げたのだ。

そう、思っていた。

家に帰り、服と道具を片付け、人心地ついた智樹はノートパソコンを開いた。ブックマークから『cindy 』にログインする。ユーザー名は『tomo』。四月上旬に登録したばかりの新人だが、早くもこのサイトの閲覧が、生活の一部に溶け込んでいた。いつもと変わらず、水平思考問題がズラリと並んでいるのを見ると、智樹の心にもいつも通りの平穏が戻ってくる。智樹は取り敢えず、『届けられに参りました』という問題を解くことにした。出題者は『かきくりーむけろっこ』。このサイトでは自分と同じ時期に登録した、新進気鋭のルーキーだ。
問題ページを開き、問題文に目を通す。

『白い制服を着た宅配業者のカメオは、アパートのカメコの部屋を訪れた。しかし、荷物を渡すこともなく、カメコの部屋にあった茶色のコートを着て部屋を後にした。一体どういうことだろう?』

目を疑った。
これは、自分の殺人のことではないか。アパート、白い制服、茶色いコート、偶然を疑うには余りに状況が同じだ。まさか、目撃者がいたというのか。震える手でキーボードを叩いて質問する。

『元ネタはありますか?』
答えはすぐに返ってきた。
『YES 私の見た光景が元になっています。しかし、解説は私の推測になってます』

指先が激しく痙攣した。間違いない。こいつは、自分の殺人の様子を目撃していたのだ。
身体中の血が逆上する。目の前が真っ暗になり、思わず机に手をついた。脳裏をよぎるのは、『かきくりーむけろっこ』が警察の事情聴取を受けている様子だ。
『そういえば、数日前、あの部屋に宅配業者の制服を着た男が入り込んでいました。顔はこんな感じで、時刻は…』
手元にあったものをめちゃくちゃに放り投げ、何とか心を落ち着けた智樹は、必死に打開策を考えた。まだだ、まだ失敗したわけでは無い。こいつの目撃証言を潰せば…
そして思いついたのは、『かきくりーむけろっこ』を殺すことだった。どうやって目撃したのかは分からないが、もう殺すしか無い。殺さなければ、自分が捕まってしまう。
智樹は、いや、『tomo』は、『かきくりーむけろっこ』の住んでいる場所の特定を始めた。怪しまれないように気を付けながら、際どい質問を投げかける。

『この景色をどこから見たのかは重要ですか?』
『向かいのアパートから見た光景ということで成立しますか?』
『カメオがどんな顔なのかは重要ですか?』
『同じ階から見た光景という事で成立しますか?』

しかし、これ以上の質問を考える間もなく、問題は他のユーザーによって解かれてしまった。正解として表示されたのは、恋人のあいびきという平和なもの。自分の犯した事件の生臭さとは無縁の文章だった。思わずほっと胸を撫で下ろしたものの、まだ安心はできない。こいつは、自分の犯行を、間違いなく目撃しているのだ。
『tomo』は考えた。何とか、部屋番号を聞き出す方法はないか。しかし、そんな個人情報、いきなり聞かれても明かすはずがない。

閃きはすぐに訪れた。そうだ、部屋番号を答えとするような20の扉を作ればいい。確実に聴きだすためには、彼を無理矢理にでも参加させればいい。そのためには…
キーボードをがむしゃらに叩き、『tomo』は一つの企画を書き上げた。

【1on1】tomoからの挑戦状【20×3の扉】

誤字脱字を気にする暇も、レイアウトを考える余裕もなかった。出来上がった文章をコピペして、そのまま出題する。あとは、魚がエサにかかるのを待つだけだった。

それから30分。
チャット欄に書き込みは無い。『かきくりーむけろっこ』はもちろん、ほかのユーザーの反応も無かった。cindy全体が、死んだように更新を止めている。
まさか、気付かれたのだろうか。背筋に冷たい汗が流れる。ユーザー達によって自分の小細工が暴かれ、今まさに、自分の喉元に縄がかかろうとしているのだろうか。不吉な想像が、再び脳裏をよぎる。

いや、そんなはずはない。智樹は狂ったように頭を振った。勝つのは自分だ、そうに決まっている、いや、なんとしても勝たなければならないのだ。
これは頭脳戦、水平思考なのだ。『かきくりーむけろっこ』が真相に気づいて警察に通報するか、自分がうまく彼を殺しきれるか、二つの水平思考の激突なのだ。命と人生を賭けた、どちらがウミガメのスープを飲むかを決める、最大の水平思考ゲーム。智樹は激しく混乱していた。手を。足を、赤子のようにじたばたと動かす。勝つ、勝つ、と、うわごとのような言葉が漏れる。涙の滲んだ目で、チャット欄を激しく睨みつける。

チャット欄が、動いた。

『参加してみます』

『かきくりーむけろっこ』の書き込みだった。

『tomo』は引き攣った笑い声を上げた。

智樹の視界で、『cindy 』の画面が大きく歪む。

何処かで『シンディ』が笑っている、その声が聞こえてくるようだった。








───『かきくりーむけろっこ』は死んだ。何故?───


Creator:
Please or to join
Add replay
Patron:
アシカ人参
, with 3 anonymous patrons.
Donate using Liberapay
Cindy