元気になれる言葉

最近仕事が上手くいかないハンナ。

そこで彼女は名言を手帳にメモすることで、自分を奮い立たせることにした。

しかし、その様子をみていた先輩に静かに諭されて、ハンナはハッと我に返った。

そして一瞬彼を尊敬しかけるのだが、すぐに失望することになった。

二人にどんなやりとりがあったのだろう？

参加テーマ：あなたの好きな格言or名言は？

仕事が上手くいっていないハンナは、名言を手帳にメモすることにした。

だんだんとその作業に熱中していったハンナ。彼女の手帳は次第にいい言葉で埋め尽くされていった。

ハンナ「…よし。今日はこの人のにしよう」





過去のことをおもっちゃダメだよ

なんであんなことをしたんだろ…って怒りに変わってくるから。

未来のことも思っちゃダメ。大丈夫かな、あはぁ〜ん。

不安になってくるでしょ？

ならば、一所懸命、一つの所に命を賭ける！

そうだ！

今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ！





先輩　「…おいハンナ。」

ハンナ「はい？なんでしょう」





名言は時に自分を奮い立たせるが、それはただの言葉だ。

名言をメモするのに夢中になって、目の前の仕事から逃げていないか？

その言葉を本物にするのは、あくまでも君自身なんだ。

君が大きな壁を乗り越えた時、君自身の名言が生まれるんだと思うよ。





ハンナ「…たしかに、先輩のおっしゃる通りです。名言をメモすれば何かを達成した気になる、そうやって自分のことを誤魔化していたかもしれません。」

ハンナ（さすがだなぁ、先輩…そういうところ、本当に尊敬しています）




先輩「俺今すげーいいこといったよな？忘れないようにメモしとけよ！」



ハンナ「台無しだよ！！」