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お菓子な弁証法

[ウミガメのスープ]

急にアレンが、バウムクーヘンをアウフヘーベンしたっていうのね。

意味不明だから帰ろうとしたら、しつこく引き止められて、こんな話をされたの。



俺はバウムクーヘンが大好きで、結婚したいほど愛している。

けれど、残念ながらバウムクーヘンと結婚することはできない。

だから、パティシエ(菓子職人)の女性と結婚しようと思う。

そして、毎日腹いっぱいバウムクーヘンを作ってもらうんだ。



でも結局、アレンはバウムクーヘンを捨てることにしたんだって。

なんでだと思う?


出題者:
出題時間: 2017年11月18日 11:35
解決時間: 2017年11月18日 20:37
© 2017 アシカ 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「お菓子な弁証法」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/210
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アレンはあたしに告白してたわけ。

でもあたし、確かにパティシエだけど、バウムクーヘンは作れないの。

そもそも特別なオーブンが必要だし、専門店で修行しないと売り物にはならないから。

だから来年からドイツの師匠に弟子入りして、本物の味を習得しようと計画していたんだ。

アレンったらそのこと知らなくて、あたふたして。



だからあたし、ちょっと意地悪して、「お好きにどうぞ」っていったの。

そういうのは男らしく、ストレートにいうものでしょ?

哲学を専攻しているからって、変に回りくどくいってきて、ダサい。

あわてている様子は面白かったけどさ。



「…ごめん、最初からやり直させてくれ」

「ん?バウムクーヘンが作れる人と結婚すれば?あたし関係ないし」

「いや、バウムクーヘンなんかどうでもいい。…クレア、ドイツから帰ってきたら結婚してくれ」



最初からそういえばいいのに。



まぁ、最後はかっこよく決めてくれたから、いつか夢を叶えてあげる。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy