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自然発火ラバーズ

[ウミガメのスープ] [闇&常駐]

ある日初めてのデートに出掛けた少年と少女。しかし実はこの2人、ともに非常にシャイである。ようやく漕ぎ着けたデートだというのにお互い手を繋ぐこともできず、2人はただ並んで歩くだけだった。だがそれでも2人は様々な話題で会話を繋げ、何とかデートを盛り上げようとした。さてそんな中で少女は自然発火を利用したのだが、それによって彼氏と片手を繋ぐことになったのは何故だろうか?


出題者:
出題時間: 2018年10月28日 18:48
解決時間: 2018年11月4日 23:03
© 2018 TATATO 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「自然発火ラバーズ」 作者: TATATO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2447
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★正解★
しりとりをしていたから

★解説★
初デートに緊張気味の少年と少女。そんな中、会話がなかなか盛り上がらないことを気にした少女は、しりとりをしようと提案した。しりとりで出てきたものについて話すことにすれば少しは盛り上がるだろう、という考えである。そして少年もそれに同意する。そうしてしばらくの間、お互いに言葉を繋げていく。

「し……『鹿』。可愛いよね。特に目が優しくて好き」
「そうだね。でも修学旅行で奈良公園に行った時、餌をあげようとしたら沢山の鹿に囲まれてちょっと怖かった」
「あ~、人に慣れてるからすぐに集まってくるよね」
「そうそう。えーと、それで、次は『か』……うーん、じゃあ、『彼氏』。って、このシチュエーションで僕が言うのも気恥ずかしいなぁ」
「わ、わざわざそんなこと言うかららこっちまで意識しちゃうよ」
「ご、ごめん」
「次行くね!えーと、『し』……じゃあ、『自然発火』」
「あはは、自然発火って。随分突飛な言葉が出てきたね」
「だって、パッと思い付いたんだもん。自然発火なんて全然話すこと無いけど」
「ははは。まぁそれはそうだね。えーと、じゃあ次。自然発火だから、また『か』だね……」

そこでふと、少年は考え込んだ。一旦少女から目を逸らし、自分の左手を見つめる。

「どうしたの?」

不思議そうに覗き込んでくる少女に対し、束の間黙り込む少年。実はこの日、彼には今日のデートでどうしても成し遂げたい事があった。その目標を達成するため、勇気を振り絞る。1つ、深呼吸。そして。

「片手!」

唐突にそう言って、少年は開いた左手を少女の方に伸ばす。

「!!!」

少女は一瞬面食らったが、少年の顔と自分に差し出された左手を交互に見て、ようやく彼の意図に気が付いた。そして少し迷った後、おずおずと彼の左手に自分の右手を重ねる。少年の左手が少女の右手を優しく包み込む。ゆっくりと、お互いの体温が伝わってくるのを感じ合う。

その後はもう、会話を繋げようと無理をする必要は無くなっていた。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy