うどん好きの少女カメコ

ピュアな少女であるカメコがうどんを食べたいとダダをこねたのは、シン太郎に笑われたくなかったからだというのだが、いったいどういうことだろうか。

カメコは今流行りのロックバンド、タートルズの大ファンであった。
特にボーカルのシン太郎は絶世の美男子で、カメコはもうメロメロであった。

そんなある日、テレビを見ていると、不意に彼らの新曲が流れてきた。

「君のそばで僕は笑う♪」

大好きな歌声にウットリとしていると、ちょうどお昼ご飯が出来たらしく、母のウミコが居間に料理を運んできた。
「今日のご飯はお蕎麦よ〜」
「やだ！！蕎麦なんて食べたらシン太郎さんに笑われちゃう！うどんが良い！！」

彼の歌を理解するには、まだカメコは幼過ぎたようだ。

＊＊＊答え＊＊＊
好きなアーティストであるシン太郎が「君のそばで笑う」と歌ったのを「君の蕎麦で笑う」と勘違いしたため、蕎麦を食べると笑われてしまうと思ったから。