風説・人魚姫

人間の王子に恋い焦がれて自らの人間になった人魚姫。
しかし、王子にその思いは届きませんでした。

人魚姫が再び人魚にもどるためには、王子を殺さなくてはなりません。
そうしなくては、人魚姫は泡となって消えてしまうのです。

悩んだ末、人魚姫は王子を殺すことを決意しました。

しかし、最終的に人魚姫は人魚に戻ることはなく、泡に消えてしまいました。

いったいなぜ？

人魚姫は王子と結ばれなかったのは、その前にとある娘と王子が恋に落ち、結婚したからなのだが、
その新婚旅行中に王子は交通事故で死んでしまったのだ。

人魚姫が人魚に戻るためには、人魚姫自らが王子を殺さなければならない。
殺す前に王子が死んだ今、それはかなわぬものとなり、人魚姫は人魚に戻れず泡に消えるしかなかったのである。