優しい、優しい

「あの山には心優しい妖怪がいる」と聞いたカメオくん。
心優しい妖怪に会うために山に登りました。

心優しい妖怪はカメオくんを見るなり、「美味しそう！」と叫んで、手一本と足一本を千切りました。

下山したカメオくんは泣き叫びながら、村人に訴えます。
「何が心優しいだ！人喰い妖怪じゃないか！」
しかし村人は首を振ります。
「いやぁ、本当に心優しい妖怪だなあ…」

何故村人は妖怪を『心優しい』と言った？

カメオが乳飲み子（自分の子供）を背負っていたから。

赤ちゃんを見逃してあげた人食い妖怪は優しいです。