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[ウミガメのスープ] [闇&常駐]

寒さに凍えるの出来事である。

ある日、アオイは新しく友達ができて喜んでいた。友達の名前はマシロ。無口だったが、アオイだけはマシロとよくおしゃべりできる存在だった。アオイが、「私たち、ずーっと友達だよね!」とはしゃぐと、マシロも「ずーっと友達だよ!」とアオイと同じようなあどけない声で答えた。二人はいつも幸せそうであった。
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しかし、そんな日々はずっとは続かない。マシロが姿を消してしまったのだ。アオイはマシロを探したが、何も消息は分からなかった。母はアオイを慰めたが、幼いアオイにとって、その現実は受け止め切れるものではなかった…
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後日、アオイは新しく友達ができて喜んでいた。友達の名前はマシロ。無口だったが、アオイだけはマシロとよくおしゃべりできる存在だった。アオイが、「私たち、ずぅぅぅっと友達だよね!」と聞くと、マシロも前と同じようなあどけない声でこう答えた。
「うん、ずーっと友達だよ!」

その声が涙声であったのは、アオイが少し成長したからなのだが、これはいったいどういうことか。

※12/1(日)または12/2(月) 23:00終了予定です。(未定)


出題者:
出題時間: 2019年11月23日 21:30
解決時間: 2019年12月1日 23:06
© 2019 Duffy 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「冬」 作者: Duffy (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3823
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。その存在を彼女は初めて知った。煌めく粉雪を、アオイはそれよりもっと輝いた目で見つめていた。次の日、作ってもらったのは雪だるまであった。彼女は雪だるまをマシロと名付け、まるで恋人であるかのように愛した。「マシロちゃん、おはよう!」「おはよう!」ただの一人二役のお飯事であったが、彼女にとってマシロはかけがえのない存在であった。
しかし、現実は彼女の親友を簡単にぶち壊した。暴風雨があった翌朝、マシロは姿を消していた。母から「雪はね、いつか溶けちゃうのよ。だから、仕方ないの。」と慰められても、その事実を受け止められる気持ちではなかった。
しかし、雪は、溶けてもまた真っ白になって空から降ってくる。アオイが外に出ると、一面の雪景色と…マシロがいた。彼女はまた言った。「私たち、ずーーーーっと友達だよね!」「ウン、トモダチダヨ!…ほらママ、マシロちゃん可愛いでしょ!?」いつか、マシロは居なくなってしまう。一週間前に知った残酷な現実に涙を堪えながら、アオイは目一杯の笑顔を作った。

【解答】マシロは雪だるまであり、アオイは一人二役でマシロとお話をしていた。マシロ、つまりアオイが涙ぐんだのは「いつかマシロが溶けてしまう」という現実を知ったためである。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy