ウミオが亀夫の無罪を信じているのは、彼が沈黙を貫いているからだというのだが、一体どういうことだろう?
※3/12(木) 22:00終了予定です。
転載元: 「長すぎる沈黙」 作者: めぐ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4106
「警部に激しく問ひ詰められても、龜夫は口を噤んだまゝであつた。」
亀夫が警察から殺人の容疑をかけられるシーン、この一文で物語は終わってしまう。稀代の推理小説家と呼ばれた作家が執筆途中で急逝したからだ。
未完成作品のため解釈は様々であるが、ウミオは亀夫以外に真犯人がいると考えている。この作家の描く探偵は、いつもあっと驚く方法で警察を出し抜いてしまうのだから。
この小説が今なお多くの人を惹きつけるのは、亀夫が実に100年近くも口を噤んだままだからかもしれない。