墓荒らしの青年

青年は墓を掘り起こし、ある物を盗んだ。
後日、そのことがマスコミで報道されたが、青年を責める人はいなかった。
何故だろうか？

青年は飛行機に乗って旅行先へと移動していた。しかし、その飛行機は故障により雪山に墜落した。
その時の衝撃で大勢の人が亡くなり、その人達のために青年は墓を作った。
雪山は青年の力では脱出出来ない環境であったため大人しく助けを待ったが、いくら待てども助けはこない。
食糧もそこをついて体力の限界だった青年は、ついに墓を掘り起こし死体の肉を食べて生きながらえた。
その後、無事生還した青年は自らの体験を正直に話し、それがマスコミに報道されたが、あまりの状況に青年の墓荒らしを責める人はいなかった。

(こんな状況昔なんかのニュースで見ました)