カノンの奏でとあの日の君と

[Little Albat] [Yami]

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ステラシエロ魔法学校 1年C組の生徒であるあなたたちは、ある日のこと、この学校内に伝説の魔法「オブリガシオ」について記した書物が学校内の何処かに眠っているという噂を耳にした。

2週間後に控えたクラス対抗の魔法試験でなんとしても優勝したいあなたたちは、エルナトやクラスメイトたちとともに、その魔法を手に入れるため校内を探索することにした。

.

***ルール***
a.学校の何処かにある「オブリガシオの書物」を発見し最終イベントが終了した時点でゲームクリア!

b.皆さんは質問欄を通じて、学校内を各個人で探索(例.図書室で◯◯を調べます、など)し、手に入れた情報を会話アプリ(当ページの雑談チャット)で皆さんと共有してください!
質問欄でエルナトと密談することもできます。亀夫君問題なので、質問と探索、様々なことを行うことが出来ます。
※1質問で同時に複数箇所を調べることはできません(例.図書室で本棚の1つ目と2つ目を調べます)

c.参加者は初めから全員が下記の魔法を使うことができます。なお、各参加者の魔力の初期値は10であり、魔力が足りなければ魔法を使うことはできません。

【フレイモ:消費魔力 1】
半径2メートル以内の1つの対象に炎を灯す攻撃魔法。対象は生物でなくても使用できる。

d.魔法は「フレイモ」、「オブリガシオ」をあわせて全部7種類あり、ストーリー中に習得することが可能です。また、1人が覚えられる魔法の数は3種類までです。
※但し、「オブリガシオ」はストーリー中で使用することはありませんので、「オブリガシオ」のために魔法スペースを空けておく必要はありません。

e.現在探索可能な場所はメモ欄に記載します。行動範囲が増えた場合はヒント欄で報告しメモ欄にも追加記載します。

f.ゲームクリアした時点で参加者(質問欄に質問を書き込んだ人)全員に正解を1つずつ差し上げます。

g.ルール質問はチャット欄または質問欄でお受けします。追加ルールがあればヒントやメモ欄でお知らせします。

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***注意事項***

注意1
制限時間は魔法試験の前日までとなります。現実時間では2020年7月17日(金) 23時頃までとします。
また、質問制限は160回までとします。160回を超えるか制限時間を過ぎるとタイムオーバーの扱いとなり、試験当日を迎えてしまいます。

注意2
ゲーム内の時間は現実世界とリンクしていません。
※夜、日付、曜日などタイミング限定で発動するイベントはなく、ゲーム中は常に昼間であるとします。

注意3
この問題では、参加者の皆さんが死んでしまうことがあります。
死んだ人はその事を決して口外してはいけません(本人には死んだことを伝えますが、設定上は死んだことに気付いていない設定です)。
5人以上死亡した時点でゲームオーバー(バッドエンド)になります。
万が一間違って口外した場合もゲームは続行しますが、ペナルティとしてクリアしても正解は差し上げません。
※質問を使って◯◯は死んでいますか?または死んでいる人はいますか?という質問をすることは可能です。
※死んでいる人は誰ですか?は不可とします。
※この質問によって死が発覚した場合は口外可能です。

注意4
バッドエンド、ノーマルエンド、トゥルーエンドがあります。


Creator:
Created At: Jun 30, 2020, 2:44 PM
Solved At: Jul 6, 2020, 3:18 PM
Tags:
第3回Cindyオブザイヤーノミネート作

エルナトから皆様に、心から「ありがとう」を。


※解説を読む順番としては、左からタブの順番に読むことをオススメします。あるいは、話の内容を概ね理解した上で、あとがきと最後の物語を読んで頂けると幸いです。

簡易解説
探索可能場所と内容

赤字の部分は、設定や進行上皆様のプレイ上では明らかになっていないまたはメモ帳では公にしていない部分です。

●1年C組の教室【解放条件:最初から】
教室後ろの棚を調べると「スタミナドリンク(魔力を3回復できる)」を入手。
教卓を調べると学級名簿がある。特に変わったことはない。
掃除箱を調べると「箒(魔力を1消費して空を飛ぶことができる。何回でも使用可能。同時に2人まで使用可能)」が手に入る。
また、エルナトの机から日記が出てくる。
「2020年 ●月▲日 もう……」ここまででエルナトに日記を取り上げられてしまう。この続きは読めない。

●図書室【解放条件:最初から】
1列目の本棚「カノープスの日記」
「2010年 ●月▲日 もうすぐ僕たちにとって初めての魔法試験がやってくる。成績順にクラスを振り分けられていることもあって、C組が優勝したことは過去に一度も無いらしい。だけど今年は違う。今年は絶対に優勝してみせる」
2列目の本棚「魔法学校規則」
「1人が覚えられる魔法は生徒たちの負担を加味して、1年生は3種類、2年生は4種類、3年生は5種類までとする。但し、魔力を1消費することで魔法を1つ忘れ、別の魔法を習得することが可能である。魔力の最大値は1年生レベルであれば10程度であり、それ以上に増えることは容易ではなく、数週間程度の鍛錬で増えることはあり得ないだろう」
3列目の本棚「マルスローシの書物」
但し、最初探索時に3列目の本棚のところだけ灯りが切れていて暗くなっている。
頭上のロウソクに火を灯せば本棚を探すことができるようになる。
書物を読むと魔法マルスローシを習得することができる。書物は何度でも使用可能。
探索後、図書室棟から3年生の教室のある校舎、今いる校舎ととなり校舎の間にある中庭に移動できることが分かり、行き先が増える。

●調理室【解放条件:最初から】
入口は施錠されており、中のロウソクは火が消えている。
探索にはマルスローシ、フレイモの使用が必要。ロウソクは2本火を灯せば探索可能。
冷凍庫の中に「骨付き肉」、冷蔵庫の中に「スタミナドリンク」がある。
隅の方にはキャンプセットが置いてあり、テントや寝袋、ランタンが置かれている。
骨付き肉とスタミナドリンク、ランタンは持ち出し可能である。
ランタンを使用すれば一部屋の探索が終わるまでの間、部屋のロウソクに火を灯さずに探索可能である。探索が終了すると勝手に消えてしまう。探索途中で探索者が別の部屋に移動した場合も消えてしまう。(要はひとつの部屋の中にいる間だけ灯りとしての役割を果たせる)。
メリットとして、探索にロウソク2本が必要な部屋の探索には魔力を節約することが可能である。
デメリットは、科学実験室のように初到達時にはクリア不能な部屋の探索には向かない。

●科学実験室【解放条件:最初から】
入口の鍵は空いているが、中のロウソクは火が消えている。
探索にはフレイモの使用が必要。ロウソクは1本火を灯せば探索可能。
机の上に天秤が置かれており、「左右の皿に5gずつ乗せろ」と書かれている。
重りは1g、3g、5gがひとつずつしかなく、条件を満たすことができない。
アマスサンゴ習得後、重りを両方5gにして天秤に乗せると、天秤がクルクルと回りはじめ、しばらくして壊れてしまうが、壊れた破片から「科学準備室の鍵」を手に入れることができる。
科学準備室の入口には「マルスローシ使用禁止」と書かれている。
マルスローシを使用すると魔法が反射され、呪いの発動により使用者は死亡する。
鍵を使って科学準備室に入ることができる。
なお、リベリグでマルスローシ使用可能となるが、リベリグ入手の方がストーリー上後になるので実際には呪いの解除は不能である。

●科学準備室【解放条件:科学準備室の鍵を開けた後】
中のロウソクは火が消えており、探索にはフレイモの使用が必要。
ロウソクは1本火を灯せば探索可能。
本が数多く積み上げられているが、いずれも化学や生物学など現実世界に存在する内容のものばかりである。
しかし生物学の本とともに1冊だけ「トラデューコの書物」が紛れ込んでいる。書物は何度でも使用可能。

●職員室【解放条件:エルナトと魔法試験について話す】
担任教師のマイアより情報を聞く。魔法試験について教えてくれる。
マイアは「オブリガシオ」のことを知らない。
過去の魔法試験のことを知りたければ奥にある校長室に入れば手に入るが、先生たちが見ている状態では入ることは出来ない。
トラヴィデブラを使用すれば校長室に入り「魔法試験の資料」を読むことができる。
この資料を読むと、1991年の開校以降の各年度の優勝クラスが掲載されている。
なお、2000年入学のC組、2010年入学のC組は存在しないことになっている。
また、校長室の机の上には「スタミナドリンク」(探索人数が2人以下の時)が2本置かれている。

●魔法実験室【解放条件:図書室探索後】
入口は施錠されており、中のロウソクは火が消えている。
探索にはマルスローシ、フレイモの使用が必要。ロウソクは1本火を灯せば探索可能。
部屋の中に「アマスサンゴの書物」がある。書物は何度でも使用可能。
魔法準備室の入口があり、マルスローシで解錠可能。
生徒が座る机の中を探すと「スタミナドリンク」(アクティブな探索人数が4人以下の時)を1本入手可能。
探索していると、何処からともなく猫の鳴き声が聞こえ、みると黒猫が後ろにいることに気付く。トラデューコ習得までは特に何も起こらない。
トラデューコ習得後に会話すると、10年前の事件について教えてくれる。
猫はレグルスという名前のメス猫で、中庭の飼育小屋にいるオス猫のゾズマとは恋人同士だという。
10年前に同じように魔法試験で優勝しようと「オブリガシオ」を探っていた生徒がいたことを教えてくれる。名前はカノープス。ゾズマのことを非常にかわいがってくれていた。
しかし魔法試験以降、彼の姿を見なくなったという。なおレグルスが人間と話したのは10年ぶり。
なお、死者であればトラデューコ無しに黒猫と会話することができる。

●魔法準備室【解放条件:魔法準備室を見つけ解錠後】
中のロウソクは火が消えており、探索にはフレイモの使用が必要。
ロウソクは1本火を灯せば探索可能。
中には「トラヴィデブラの書物」がある。また、「スタミナドリンク」(アクティブな探索人数が3人以下の時)がある。
書物を見つけた後、魔法力学のアケルナル先生が姿を見せる。
最近、中庭で幽霊が出る話を引き合いに出し、悪さをしていたら幽霊に襲われるぞと注意される。

●音楽室【解放条件:図書室探索後】
入口は施錠されており、中のロウソクは火が消えている。
探索にはマルスローシ、フレイモの使用が必要。ロウソクは1本火を灯せば探索可能。
部屋には呪いのオルゴールがある。触ろうとすると恐怖を感じる旨が表示される。
それでも触れると命を落とす。リベリグによって呪いを解除することができる。
部屋にはヨハン・パッヘルベルの絵が貼られている。
今にも動き出して喋りそうだ、と表示が出るがそのままでは喋らない。
トラデューコを使用するとヨハン・パッヘルベルが喋り始める。
昔、そのオルゴールをよく聞いていた青年がいたという。名前は分からない。
呪い解除後にオルゴールを鳴らすとヨハン・パッヘルベルの作曲したカノンが流れる。
エルナトが「カノンだ、僕、この曲が好きなんだ」と話す。
ヨハン・パッヘルベルと会話をしていれば、ここで声をかけられる。
空の方から、時々カノンの鼻歌が聞こえると教えられる。
なお、黒猫と異なり死亡した状態でもパッヘルベルとは会話できずトラデューコが必要。
(パッヘルベル自身に幽霊と話す能力が無いため)

●中庭【解放条件:図書室探索後】
飼育小屋にゾズマというオスの黒猫がいる。
飼育小屋の中に何か落ちているのが見えるが、中に入ろうとするとゾズマが暴れて入れない。
マルスローシ使用で中に入ることができる。
骨付き肉とトラヴィデブラを使用してアイテム「謎の金属片」を入手できる。
透明になっただけでは扉を開けた時に逃げ出しそうだとなって飼育小屋には入れない。
骨付き肉だけでは渡す前に襲われそうであり、身を隠す方法はないだろうかと表示される。
トラデューコを使用すればゾズマと会話可能。
骨付き肉を渡す前は「腹減ッタ!オレ、オマエ、クウ!」としか言わない。
骨付き肉を渡した後は「オレ、コノ学校、ドコニデモイッテタ。デモ、ココ、トジコメラレタ。オ前タスケテクレタ、ダカラ、アイツノコトモキットタスケテクレル。花壇デズットナイテル」そう言ってゾズマが見つめた先の花壇では、一輪の季節外れのコスモスが咲いていた。
花壇でコスモスに話しかけても「ナカナイデ」と訴えかけるだけで何も起こらない。
オルゴールをコスモスの前で流すとフォマルハウトの霊が登場する。
フォマルハウトと話をして書物を燃やすようにお願いされる。
はいと答えると、フォマルハウトは成仏する。
なお、死者であればコスモスと会話できる。
「アナタ……カレトオナジ……カレヲタスケテアゲテ……カダンノオクデ、ソシテオクジョウデフタリトモカナシンデイルワ……ワタシハウゴケナイ……ダカラオネガイ……」

●壊れた時計室【解放条件:中庭で箒を使用する】
中には日光が差し込んでおりフレイモは使用不要。
歯車や鉄の棒など機械仕掛けになっている。
調べていると何かパーツが足りないことが分かる。
「謎の金属片」を使用すると時計が動き出し、奥に新たな部屋が現れる。

●時計室内部【解放条件:壊れた時計を治す】
部屋の中には黒猫の銅像と「リベリグの書物」、「フォマルハウトの日記」を見つける。
日記は日光の影響で文字が薄くなってしまっていてところどころ読めない。
「2000… ●……日 もうす…僕たちにとっ…初…ての魔法試験…やって…る。成……にクラ…を振………られて…ること…あって、…組が優勝し…ことは過去…一度も……らしい。だ…ど今…は違…。今年…絶対に優……て…せる」
銅像は重たくて動かせないが、アマスサンゴを使用することで動かすことができる。
銅像の後ろに隠された通路を見つける。

●時計室奥の通路【解放条件:時計室内部の銅像を移動させる】
幅80cm、奥行き及び高さが2m程度の通路で壁には民族文字様の柄が描かれている。
暗い通路を抜けると扉がありマルスローシで開けることができる。
ランタンがあれば、壁に「カノンを好むコスモス」と書かれていることに気付くことができる。

●禁断の間【解放条件:時計室奥の通路でマルスローシを使用する】
中に入ると、金庫のような箱がある。金庫の前にずっと窓の外を見続けている青年の霊がいる。ずっとカノンを口ずさんでいる。
オルゴールを使用すると、青年がこちらに気付く。
名前はカノープス。オブリガシオの書物はこの金庫の中にあると教えてくれる。
本当に、持っていくのかと聞かれる。はい、と答えるかフォマルハウトのイベント後に燃やすと答えると金庫を開けることを許してくれる。
書物を燃やすと、カノープスも成仏する。

【フレイモ:消費魔力 1】
半径2メートル以内の1つの対象に炎を灯す攻撃魔法。対象は生物でなくても使用できる。
flamo=エスペラント語で「炎」

【マルスローシ:消費魔力 1】
鍵のかかっている対象1つを解錠することができる。使用時はその対象に手で触れなければならない。
malslosi=エスペラント語で「解錠」

【アマスサンゴ:消費魔力 1】
1つの対象の質量を変えることができる。質量は1g単位で調整可能である。使用時はその対象に手で触れなければならない。
amassango=エスペラント語で「質量変化」

【トラヴィデブラ:消費魔力 1】
半径2メートル以内の対象となった人間1人の姿を透明にする。対象は自分・他人、いずれにも使用可能である。魔法は使用した場所から移動すると自動で解除される。
travidebla=エスペラント語で「透明」

【トラデューコ:消費魔力 1】
言葉の通じない相手の言葉を理解し、またこの魔法の使用者の言葉を相手に理解させることができる。半径2メートル以内の対象1つに対して使用可能。
traduko=エスペラント語で「翻訳」

【リベリグ:消費魔力 2】
対象1つの呪いを解くことができる。使用時はその対象に手で触れなければならない。使用することを宣言していれば対象に手で触れた際に使用者がその呪いの被害を受けることはない。
liberigu=エスペラント語で「解除」

【オブリガシオ:消費魔力 10以上】
対象となる人間の記憶を操作することができる。魔力は半径1000メートル以内のすべての人間を対象とするが対象の取捨選択をすることも可能である。但し、そのコントロールは容易ではないため、特定の人物に重大な副作用を伴うことがある。
obligacio=エスペラント語で「忘却」

ネタバレとなる細かな設定のまとめです。

※過去の歴史概要
一応、ストーリーの補足として簡単な物語の歴史を。
ネタバレを含みますので、ある程度ここまでの解説を読んだものとして書きます。

1.1999年、マイア先生が1年C組に入学。
2.2000年、フォマルハウトが1年C組に入学、オブリガシオで消失。
3.2002年、マイア先生が卒業。
4.2010年、カノープスが1年C組に入学、エルナトたちと同じようにフォマルハウトからオブリガシオの存在を示唆され探し始め、フォマルハウトからの忠告を受けたのに誘惑に負けて魔法を覚えてしまい、フォマルハウトと同じ運命を辿ってしまう。
5.2020年、エルナトたちが1年C組に入学。

2000年、2010年の1年C組は魔法の影響でクラスが消滅しているので、
当然翌年2001年、2011年の2年C組、2002年、2012年の3年C組も存在しないことになります。

10年に1度の周期なのは、その瞬間に「オブリガシオの魔法の効力が弱まるから」という理由を考えていましたが、伏線を貼る余裕がありませんでした。申し訳ないです。

あと、オブリガシオの効果にあるように、記憶を消す対象は「人間」なので、「人間でないもの」すなわち「トラデューコが必要な相手」はフォマルハウトたちの記憶を失っていません。

※エンディングについて
1.トゥルーエンド:魔法試験で優勝
 オブリガシオの書物をフレイモで燃やしてしまう。
2.ノーマルエンド:魔法試験で準優勝
 質問数、質問期限がクリアできずゲームオーバーとなる。
3.バッドエンド:消滅
 オブリガシオを覚えることを選ぶ。または5人以上死亡しゲームオーバーになる。

※まさかの通常進行がバッドエンドという挑戦的なストーリーでした。
※2020/7/6 23:47〜の会話が正解です。
※でも、最初から問題文にはオブリガシオを習得しろとは何処にも書いてないでしょ?
※むしろオブリガシオは使用することはありませんってルールdにも書いてるじゃない!

※死亡条件と死亡メリット・デメリット
以下の時、死亡する。
1.科学準備室の扉に向かってマルスローシを使う。
2.呪いのオルゴールの呪いを解除せずにふれる。
3.魔力0の状態で魔法を使用する、または魔力1の状態でリベリグを唱える。

メリットは以下の通り。
●トラデューコなしで黒猫やコスモスと会話ができる。
●鍵の閉まった場所に入ることができる。
※トラデューコ使用時とは違った会話ができる。

デメリットは以下の通り。
●手で触れなければいけない魔法が使えない。
●道具が使えない。

なお、死亡した人が行動した時、線で区切って「ここから下はコピペ不能」として死亡した人にのみ読めるメッセージを書く予定でした。

過去作「七不思議のワルツ」で死亡していないと入れない場所を作っていたので、今作も活用するか迷いましたが、同じネタ二回使うのもなと思い、採用しませんでした。
メリットは非常に大きいですが、デメリットの都合、死ぬ人が増えると完全に詰むので、「七不思議のワルツ」のときのように「いつでも死ぬことができる場所」は作りませんでした。
(「七不思議のワルツ」では、学校から出ようとすると七不思議の呪いで死亡する)

なお、死亡要素は今作については作る必要は無かったのですが、
「死んでも気付かない」という問題文から
「生きている人も死んでいる人と会話できる」みたいな伏線を貼りたかったこと、
稀に無謀な探索をとりあえず行っている方がおられるので、死ぬので常識的な探索行動に留めてね、という大人の都合的な要素も少なからずありました。

最後までご参加頂いた皆様、質問はしなかったけれどこっそり覗いてくださっていた方々にまずは心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

闇スープ亀夫君という形式はやはり進行の難しさがありますが、最後までそれなりに多くの方が残って続けてくださったので、進行側としてはとても助かりました。
やっぱり亀夫君問題はやってて楽しいです。
参加した皆様も楽しんで頂けていれば幸いですね。

魔法学校ネタは結構前からやりたかったネタで、最初は魔法を知らない子どもたちであるエルナト、マイア、プレイヤーの3人で図書館で見つけた魔法の本を見ながら、魔法を覚えようと試みるストーリーで、実はマイアは魔法を既に知っていて、しかし魔法界の呪いの影響で他人に魔法の存在が知られると自分が消えてしまう的な内容でした。
システムを寝ればそれなりに良い話が作れそうな気がするので、このネタでまた後日やっても良かったかもですが、やっぱり似たようなネタはできるだけ避けたいなということで、今回の形が浮かんだことでお蔵入りに。

今回はフォマルハウト君の物語に主眼を置いたためカノープス君の過去はほとんど触れられない単なる可愛そうな人になってしまったので、いつかカノープス君が日の目を見る物語を作れたら良いなと思います。全く別の物語になるとは思いますが。

というわけで皆さん。
あまり中身の薄いあとがきになってしまいましたが……
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

それでは、長くなりますが、最後の物語を、どうぞ。

.

オブリガシオ!

魔法試験1年生の部の当日。
1年C組のトップバッターとして僕がそう唱えると、校長先生だけが眉をピクリと動かしたのが分かった。
眩い光が辺りを包み込み、僕は光の中に消えていく。
やっぱり、駄目みたいだな──。

.

.

『その曲、良い曲だね』

薄れゆく意識の中、その声は、まるで走馬灯のように脳裏に蘇った。
いや、「まるで」ではない。これが、本物の走馬灯なのだとすぐに気が付いた。

記憶の中の彼女はニコリと微笑み、僕は胸を弾ませた。

『大好きなんです、この曲』
『私の曲が好きだとは、本当に見どころのある少年だよ』

不意に背後から声が聞こえ振り返ると、ヨハン・パッヘルベルの肖像画がウンウンと頷きながら僕たち二人を見ていた。

『だろう?』

得意げに答えてみせる僕に、彼女は訝しげな表情を浮かべた。

『何?誰と話してるの?』
『ヨハン・パッヘルベル、この曲の作者ですよ』

僕が肖像画を指差しそう言うと、彼女はなんとなく察したかのように頷いた。

『トラデューコ使えるんだね。私は、別の魔法覚えちゃったからなぁ。彼は何て言ってるの?』
『私の曲が好きだとは、本当に見どころのある少年だよ、って言ってました』

僕の言葉に、彼女はクスリと笑う。

『でも、本当に良い曲ね。実は最近ちょっと落ち込んでたんだけど……なんだか元気になれたわ』

彼女がそう言うので、僕は驚いて尋ねた。

『そうなんですか?先輩でも?』

僕がそのように聞いたのには訳があった。
この学校は今年で創立10年目、魔法の成績が良いものから順にA組、B組、C組と割り振られているため、毎年行われる魔法試験ではC組が優勝したことは一度もなかった。
しかし、僕より1つ先輩の彼女は、昨年の1年生の部で惜しくも優勝を逃したものの、A組と1点差の準優勝だった。
その準優勝の立役者となったのは、紛れもなく1年生では唯一10点満点をとった彼女だった。
そんな優秀な彼女が──。

『そりゃそうよ……私だって落ち込むことくらいあるわ』

そう言って、彼女は切なそうに笑った。

『ねぇ……そのオルゴール、私にくれない?』

不意にそう頼まれて、僕は思わず目を丸くして咳き込んでしまった。
顔の前で両手を合わせながら言う彼女に緊張してしまって、僕は咄嗟に答えることが出来なかった。

『なーんて、冗談よ、冗談。流石に可愛い後輩から物を奪い取るなんて、ひどいことできないわ』

僕はドキリとして、すぐに彼女にオルゴールを渡せなかったことを後悔した。
ふと僕は、オルゴールの入れ物になっている猫の絵が描かれた木箱を取って、彼女に渡した。
自分でも何をしようと思ったのかよく分からなかった。
だけど、なんとかして彼女に元気を与えたいと思ったのだ。

『あら、これ、くれるの?』

『今年は……今年はきっと僕たち、1年C組が魔法試験で優勝します。もしC組が優勝したら……僕はきっと強くなれると思うんです。だから……それまで、これ、預かっていてください』

──そして、その時は僕の想いも。

そんな考えが過ぎって、僕は自分自身の気持ちにようやく気が付いた。
そうか。僕は、先輩の笑顔をずっと見ていたいと、そう思ったんだ。

彼女は初めキョトンとしていたが、すぐに微笑んで、そのオルゴールの木箱を受け取ってくれた。

『C組が優勝したら、オルゴールの中身も貰えるのかな?』

『……はい』

僕は、力強く頷いた。
僕の返事に、彼女は嬉しそうに微笑んだ。

***

現実は、甘くはなかった。
A組もB組も、僕らなんかよりずっと強力な魔法を使える者ばかりで、とても太刀打ちできる気がしなかった。
毎日遅くまで本を読んで回ったり、箒を乗り回して特訓したり──。

時計室の奥の隠し部屋に気が付いたのは、そんな時だった。
そこには、禁断の魔法に関する書物が隠されていた。
隠されているということは──使うべきではない。
それは薄々気付いていたことだった。
それでも、なんとかして優勝しなければならないと焦っていた僕はその誘惑に打ち勝つことができなかった。
クラス全員を唆して、みんなで忘却魔法──オブリガシオを習得した。
これなら──きっと優勝できる。

勿論、そんなはずはないことに僕は気が付いていた。
だけど、もう、遅い。遅すぎたんだ。

おそらく忘却の魔法の反動で僕は、そして僕たちは消えてしまうのだろう。
そして、その存在さえも魔法の効果で忘れ去られてしまうに違いない。

あぁ、やっぱり、こんな魔法、覚えるんじゃなかった。

せめて後輩が同じ目に合わないように──こんな魔法に頼らなくても、C組でも優勝できるのだということを、誰かが証明してくれるように──あの禁断の魔法の書物は、誰かが焼き払ってくれないかと願いながら──

僕は、白い光となって消えていった。

記憶が途絶える刹那、彼女の笑顔が、一瞬だけ、再び脳裏に蘇る。

さようなら、先輩。

そしてごめんなさい。
先輩との約束を、僕は果たせそうにありません。

どうか──どうか、先輩だけでもずっと幸せでいてください。

***

私は青色の液体が入った丸底フラスコを机の上に置くと、もう片方の手で握りしめていた万年筆を猫の柄の木箱に戻した。
そして、優しく、そっと木箱を指でなぞる。

あれはいつのことだっただろうか。
少なくとも私がこの魔法学校の生徒だった頃──この木箱を誰かから貰ったような記憶だけが微かに残っている。

とても大切な感情とともに、その記憶だけがすっぽりと抜け落ちてしまっているようで──この木箱を見ると何故かいつも胸が苦しくなるのだ。

「今年こそC組が優勝したら……何か良いことがあるかしら」

私は、そんな独り言を呟くと、フッと微笑んで席を立ち上がる。
なんとなく、彼らならやってくれるのではないかと思わずにはいられない。

不意に、脳裏にあるメロディが浮かぶ。
曲名も分からないが、何故か心安らぐその音を無意識に口ずさみながら、
私は次の科学の授業の準備に取り掛かることにした。

.

.

〜カノンの奏でとあの日の君と〜


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