閲覧者数: ...

life is peaceful there (元ネタあり)

[ウミガメのスープ]

生まれた時から大都会水平市で育ってきたリサは、いつかはのんびりした地方都市で趣味の料理教室を開きたいと思っていた。週末ごとに理想の家を探し回っていたある日、馴染みのない寂れた港町に古い格安の民家を見つけた。条件的にもかなり満足のいく物件で、少しリフォームすればほぼ完璧な状態になりそうだ。
リフォーム業者に相談したところ、予算より額が安かったため、リサは不安を覚えた。不審に思ったリサは、その家のある扉を開けた途端、悲鳴を上げ、その家を飛び出した。そして、慌てて実家に電話をしたという。実家の親に経済的な支援を頼んだのでないとしたら、何が起きたのだろうか。

*ある小説のワンシーンを拝借しました。心当たりの方は観戦をお願いします。(どの程度有名な作品かわからないので、もしあまりに皆様よくご存知であれば、再検討します…)
*その小説の大筋からは外れた部分ですが、一切のネタバレを好まれない方はスルーすることをお勧めします。


出題者:
出題時間: 2020年12月29日 21:48
解決時間: 2020年12月30日 0:57
© 2020 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「life is peaceful there (元ネタあり)」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5270
タグ:

寂れた港町ウミガメ市。これまで縁もゆかりもない所に、こんなに理想に近い家が見つかるなんて、意外だった。私は、リフォーム業者と話をしながら、部屋を見せてもらった。

「お教室を開きたいので、リビングは広くしたいんです。こちらの部屋とつなげることはできるかしら?」「お安い御用です。ここは元々一つの部屋だったんで、簡易な壁なんですよ。たいした費用はかかりません。」
「そう…あと、ここにドアをつけられるかしら。」「ドアですか…ちょっと待ってください…あ、実はですね、以前ここにドアがあったところを、埋め込んで壁紙貼っただけなんですよ。だから、すぐにできます。ご安心ください。」
「お庭にサンルームを作りたいんだけど…」「…えーとですね、以前、ここにサンルームがあったみたいなんです。だから土台とか残っているので、かなりご予算浮きますよ。よかったですね。」

…おかしい。なんでこう何もかも私の理想通りなのか。私は2階に上がった。「この部屋は娘の部屋にしたいの。そうね。ピンク黄色のお花畑の中で、リスやウサギや小鳥が戯れている感じの壁紙がいいわ。あら、備え付けのクローゼットもあるのね。」

クローゼットを開けた。そこには、ピンク黄色のお花畑に、リスやウサギや小鳥が戯れている壁紙。私は悲鳴を上げて家を飛び出した。

偶然にしてはあまりにおかしい。私は水平市で生まれ育ってきたと聞いていたけど、本当はこの家に住んでいたことがあるんじゃないのか。急いで実家の母に電話をした。

「ねえ。私がずっと水平市で生まれ育ったのって嘘だよね?小さい頃ウミガメ市にいたんだよね?なぜ秘密にしてたの?何があったの?」

*元ネタはミステリーで、ある家に小さい頃住んでいたことを忘れていた主人公が、徐々にそこである経験をしたことを思い出していく…というお話です。そのきっかけが、クローゼットの壁紙の柄でした。ミステリーの本筋部分はこの後から始まるので、あまりネタバレにはなっていないと思います。主人公の名前(忘れた)と壁紙の柄(意図的)は変えています。料理教室etc.は創作です。元ネタのタイトルが気になる方はgattabiancaまで。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
Donate using Liberapay
Avatars by Multiavatar.com
Cindy