探し物

自宅や外、様々なところで探してもずっと見つけられない探し物をしていた男。
最終的に男は室内でそれを見つけることが出来たが、特に達成感も無く歓喜することもなかったという。
ようやく見つけられたのに一体なぜだろう？

天文好きな男は図鑑で知ったある星を見ようと自前の望遠鏡を担いで夜な夜な天体観測を行っていた。
最初の内は家のベランダで天体観測を行っていたが、後にその星はとても標高が高い場所で好条件の天候の時にしか見れないことを知る。
男は頑張って高い山等に向かい天体観測を行ったが、中々条件にも恵まれず目的の星を見つけることが出来なかった。

あるとき、男が立ち寄ったプラネタリウムに写し出された星々の中にその星を見つけた。
ようやく目的の星を頭上に見ることが出来たが、機械で写し出された星空であるため、男は「あ～こんなかんじなのか～」という具合であった。