さんをつけろよ

「岡野先輩！自分なんでもやるっす！」「岡野先輩！自分に任せてくださいっす！」
異動で新しい部署に来た田中は、職場のできる女社員・岡野を尊敬し、率先して彼女の仕事を引き受けた。体育会系の田中は、上の者には特に気を遣い、よくサポートする。仕事はできるし、なかなかの良い男だが、岡野はというとあまり嬉しくなかった。別に田中のことを嫌っているわけではないが、それならなぜ？

岡野(同い年・・・てか、同期なんだけどなー・・・)
 同期として認識されてないばかりか、年上だと思われて、ちょっとしょんぼり気味の岡野さんであった。