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【嘘ますか?リサイクル】What a wonderful world

[ウミガメのスープ]

男から愛を伝えられた女は喜んだ。
あとで女は、その日が4月1日であることに気づくと、さらに涙を流すくらいに喜んだ。
いったいなぜ?

*Q5 GoTo_Labelさんのリサイクルです。


出題者:
出題時間: 2021年4月4日 22:17
解決時間: 2021年4月5日 21:29
© 2021 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【嘘ますか?リサイクル】What a wonderful world」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5741
タグ:

愛を伝えられたことは当然嬉しい。
4月1日から法改正になり、これまでの制度では(性別、身分、年齢などの条件により)結ばれなかった二人が結婚できるようになったため、女はいっそう喜んだ。

*法改正の内容は特定を要しないものとします。
*gattabiancaの考えたストーリーは別タブの通りです。お暇な方はどうぞ。
(若干社会的主張の入った物語となっております。不快感を与えるものではないと思いますが、念のためご了承ください。)

“II see trees of green
Red roses too
I see them bloom
For me and for you”

「これ、あなたに」
恋人のカメリオからバラを渡された。もちろんバラは愛の告白の印だ。
「ありがとう」
カメリオは、「男」として生活しているが、戸籍上は女だ。
この国では生物学的に女として生まれてしまったために、心が男であっても、法律上女として生きざるを得ない人たちがいる。逆もまた然りだ。
私とカメリオもこれまで結婚できなかった。

“I see the skies of blue
And clouds of white
The bright blessed day
The dark sacred night”

「今日が何の日かわかる?」
「あ、4月1日」
空は私たちを祝福するように青く澄んでいた。
私は飛び上がるほどうれしくなった。

“The colors of the RAINBOW
So pretty in the sky
Are also on the faces
Of people going by”

今日4月1日改正された多くの法律の中に、性的少数者差別撤廃法があった。
カメリオのような、生まれた性と性自認が一致しない人たちは、
その戸籍上の登録を変えることも認められるようになった。
空には、虹色の旗が誇らしくはためいている。

“I see friends shaking hands
Saying, “How do you do?”
They’re really saying
"I love you””

おめでとうと言ってくれる友達がいる。
これまで縁があっても結ばれなかった仲間たち、悲しい結末を迎えた仲間たちのためにも、
私は幸せになりたい。「愛している」
私はその言葉が涙が出るほど嬉しかった。

“I hear babies cry
I watch them grow
They’ll learn much more
Than I’ll ever know”

もちろん理解してくれる人ばかりではないとわかっている。
でも今外で遊んでいる子供達や元気になく赤ちゃん、
それにこれから生まれる世代が大人になっていく頃には、
少しずつ世の中も変わっていくんじゃないか、そんな気がする。

Yes, I think to myself
What a wonderful world…

*歌詞部分はLouis Armstrong “What a Wonderful World”より。本来の歌詞の内容と解説には全く関連はなく、雰囲気です。
*当ストーリーはDuffyさん「百年海亀非推奨問題例」、描写・ディーテールはゴトーレーベルさん「このすばらしき世界に祝福を」からのインスパイアです。ありがとうございます。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy