My missionaries in a foreign field

もう意識が朦朧としていた。全身に力が入らない。

ここで刺されて終わるのか。これで楽になるのだな。でも、せめてその瞬間だけは見届けておかないと…ああ、良かった…これで楽になる…。

そして私の血が飛び散った。

…ふぅ。どうやら命は助かったようだ。

どういう状況だろうか。

（ぐえ…気持ち悪い…海外出張先で食中毒とか最悪じゃん…頭がぼーっとする…力が入らない…）

気付いたら場末の診療所に連れて行かれていた。

（うわどこだよここ。ちゃんとした医療機関なのかな。え、何、点滴するの？
ちゃんとした新品の針使ってくれるの？針刺し事故は怖いよ？
もし新品じゃない針とか使うようだったら絶対拒否らなきゃだから見届けないと…あ、良かった、とりあえず新品の封を切ってくれた。
これで少しは楽になるといいな。）

点滴後。乱暴に針を抜かれ、血が飛び散る。（うわ、ひでぇ…）

まあ、点滴をしたら少しは楽になったけれど、結局その後２日間出張先のホテルで寝込みましたとさ。