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the boy with the cold hard cash

[ウミガメのスープ]

「ああ、金貨が落ちている」
少年は、かがんで手を伸ばし、拾った。

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「ああ、金貨が落ちている」
少年は、かがんで手を伸ばし、拾おうとしたが、あることにはっと気付き、拾えなかった。
 
そして、金貨の輝きに死の恐怖を感じた。

どういうこと?

*この問題は、名無し編集者さんの過去問オマージュです。


出題者:
出題時間: 2022年1月28日 21:20
解決時間: 2022年1月28日 23:06
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「the boy with the cold hard cash」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6951
タグ:

少年は、貧しい暮らしをしていた。
「ああ、あれは金貨じゃないか?」
路上で目に止まったその輝きに、貧しい少年は飛びついた。

しかし、それは金貨ではなく、地雷の一部だった。
卑劣極まりないことに、地雷というものは、子供にとって魅力的なものの姿を、あえて装うことがあるのだ。

幸いにも少年は一命を取り留めたが、大きな怪我を負い、両腕を失うこととなった。

それから数年後。
リハビリの甲斐あって、少年は普通に外出できるようになり、もはや自分が義手であることの違和感もなくなりつつあった。
少年の両腕を奪う原因となった内戦も概ね収束し、地雷は平和維持軍の支援で撤去された。

そんなある日、少年は道端で光る物を見つけた。
「ああ、金貨が落ちている。」
思わず手を伸ばしたくなったが、はっと気づいた。
この手を伸ばして拾うことはできないということに。

そして、考えてみれば、その輝きこそが自分の腕を奪ったのだ。
今度手を伸ばしたら今度は命を失うかもしれない。
少年はそう思い、恐怖を感じたのである。

たとえ地雷が世の中から全てなくなったとしても、少年の心から恐怖は消えない。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy