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your favourite kind I wore

[ウミガメのスープ]

香水が大好きで、何百本も香水を集めているウミコ。
ただ、中にはあまり好きでない香りも買ってしまっている。
まあ、コレクターだからつい買ってしまうこともあるのだ。

今日はずっと憧れだったラテオとデートだ。
そんな日に、なぜか、ウミコは好きでない香りをつけて行った。
特にラテオがその香りを好きなわけでもないとしたら、なぜだろう?

百人一首 その四十三【あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり】からのinspireです。


出題者:
出題時間: 2022年6月25日 23:30
解決時間: 2022年6月26日 0:35
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「your favourite kind I wore」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7529
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ウミコは長年の憧れだったラテオと付き合うようになった…のが3年前。

香水の大好きなウミコは、楽しいデートの日に色々な香りをつけていた。
告白されたレストランでつけていた、可愛らしいベリー系の香り。
海辺にドライブした時につけていた、オセアニックフローラル。
美術館にはウード、公園ならグリーンティ。
夜のデートにはシプレー、スポーツの時にはユニセックスなコロン。
全部大好きな香りだった。今でもその香りをつければ楽しい思い出が蘇る。



もう、そんなことはつらいだけだ。



何があったわけでもない。
すれ違うようになった二人。

今日、多分別れ話を切り出されるんだろう。
女の勘でわかっている。


せめて、この日の思い出を大好きな香りと結びつけたくはない。


でも香水好きのウミコ。
どんな日でも、香水をつけないという選択肢は、ない。



だから選んだ。好きでもないのに、集めていたシリーズだったからという理由で買ってしまった、この香りを。




バーのドアを開ける前に、ウミコはもう一回その香りを付け直した。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy