箱入り娘:Level100

電子機器の類にほとんど触れる機会がなく育ってきた機械音痴のAさんは、携帯電話と最低限生活に必要な家電を除いて電子機器の類を持っていない。
パソコンはおろか、テレビすら持っていない。
所持している携帯電話も通話以外に使用することはほぼない。
そんなAさんがある日液晶ディスプレイに映った画面を見て赤の他人を助けることを決意したのは、自分に危機が迫っていたからである。
一体どういうことだろう？

一人暮らしの100歳の老婆であるAさんは、最近体の調子が悪く、自分の寿命が残りわずかなことに薄々気づいていた。
ある日久しぶりににAさんがATMに行きお金を引き出そうとしたところ、預金残高がかなり多く残っていることに気づいた。
Aさんはどうせなら死ぬ前に貯金を下ろし、全額寄付をすることに決めた。