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【BS・700問突破記念問題 】The loser's standing small

[ウミガメのスープ]

岡本茨は国際協力機関に入って2年目の職員である。
先輩の猫山御影や、上司の逆瀬川雲雀の下、国際会議の会議事務業務に就いていた。

茨はまだ下っ端なので、会場の最後尾で雑用や案内係として飛び回る係である。

すると、司会の案内を受け、本会議の重鎮、国際ラテラル協会(ILA)会長、カリュブディス氏が登壇した。数々のプロジェクトを成功に導いた、現場叩き上げの凄腕の人物だと聞いていたが、確かにそのカリスマ性やオーラはすごい。

茨はカリュブディス氏のことはほとんど知らなかったが、立っている会場最後尾からその姿が小さく見えるだけで、茨には、カリュブディス氏が、これまでが自分がしてきた苦労の、何倍も悩み苦労してきたこと、その苦労は茨の会社の重役たちにはとうてい理解できないであろうこと、そして自分ならその悩みを解決できるであろうことが、はっきりと見て取れた。

どういうことだろうか?

*この問題は700問出題記念のお祝い問題です。
普通のウミガメ問題ですが、問題が解決するか、又は30分経過した時点で、自由質問可能!なお祭りコーナーとなります。
これからますます暑くなろうという今日この頃ではございますが、適宜水分補給などしつつ、リラックスしたひとときを過ごしていただければ何よりです♪
問題が解決していない場合、1時間経過後に再び通常の問題形式に戻ります。
ご新規の方も遠慮なくどうぞ!
皆さま、どうぞお楽しみくださいませ!!

*この問題は、gattabiancaがCindyへの出題を始めた直後の2020年10月に作成してそのまま放置してあったものに、SPを受けるなどして、若干の手直しを加えたものです。
 gattabiancaの進歩のなさも併せて楽しんでいただければと思います。

Special thanks to: kusuさん(SP)


出題者:
出題時間: 2022年7月24日 20:00
解決時間: 2022年7月24日 21:28
© 2022 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【BS・700問突破記念問題 】The loser's standing small」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7676
タグ:

カリュブディス氏は華奢な女性。
小柄な女性が少数派の国で、小柄さんがおしゃれな服を探すのは大変。
同類だからこそ分かる悩み。

岡本茨、149cm、38kg。細くてほいいねーとみんなには言われるが、良いことばっかりじゃない。
語学の勉強だって、周りに馬鹿にされたくない一心で励んできた。
でも何より困るのが服のサイズがないこと。SSサイズのスーツを置いている店、無料でお直ししてくれる店、リーズナブルにオーダー対応してくれる店。
カッコいいキャリアウーマンを目指し、茨は一生懸命開拓してきた。

そんな自慢のスーツで臨んだ会議に颯爽と登場したILO会長が、シラ・カリュブディス氏。
その姿に茨は息を飲んだ。

やり手の女性とは聞いていたが、こんな綺麗で華奢な人だったなんて。
真っ赤な口紅とルブタンのスティレット。
艶のある栗色のロングヘアをなびかせながら、肩で風風を切るように歩く。
職場の重役たちとの比較からして、10cmのヒールを差し引いても推定身長152cm。体重も40kgちょっとだろう。

カリュブディス氏の出身国、タートリアは世界有数の長身国で知られる。
確か女性でも平均身長が170cmを優に超えたはずだ。
日本で茨が服を探すのさえ大変なのだ。タートリアではどれだけ大変なことだろう。
(そんなことおじさんたちにはわかんないんだろうな…私だったら素敵な日本のお店たくさん紹介してあげられるのに…でも私なんかが話す機会ないもんなぁ…
それにしてもかっこいい人だなぁ…いつかは私もあんなふうになりたいっ!)
と意識を高め、雑用に励む茨であった。

「レセプションパーティーの受付、頼まれてくれる?終わったら会場に潜り込んでていいから。」
「あ、御影さん、ありがとうございます。」

先輩の御影はレセプション担当なので、あちこち飛び回っている。
逆瀬川課長は、カリュブディス氏のアテンド兼通訳として、キビキビと働いていた。
私もあんなふうになれるだろうか。

「あ、課長が、茨にちょっと来てって言ってる。カリュブディス会長が話があるらしいよ?」
「え、え〜〜〜!?」

自慢のオーダージャケットの裾を引っ張り、シャツの襟をチェックして、慌ててアテンドしている逆瀬川課長のもとに走る。

「ありがとう、茨。何かあなたにお話があるみたいよ。」

そう言うと、課長は少し席を外した。

「はじめまして。Ibaraというのね?まだ新人なのかしら?あなたのチームリーダーのMikageや、マネージャーのHibariはとっても優秀なパートナーよ。尊敬してるわ。あなたも長く続けていけばきっと素敵なことがあるから。一緒に頑張りましょう。」

突然のことに、緊張した茨は「ありがとうございます」としか答えられなかった。

「あ、あとところで」そう言って、耳を寄せてきたカリュブディス氏。意外なことに爽やかな鈴蘭の香りがした。
「そのスーツ素敵ね?どこで買ったか教えてもらえない?」

こうしてBSをするのも7回目となりました。
最初のBSから約1年半。その間、皆さまの生活や人生には何か変化があったでしょうか?

長い旅を終えて、日常に戻ったgattabianca。
退屈で不自由な日常を生きていくことについて、最初はとても不安だったけれど、思いの外適応してやっていけてるのは、人とはそういうものなのか、自分の適応力が高いのかw
そして、そんな中、常に寄り添っていてくれたCindy(意味深)が、その日常の一部になっていることに改めて気付かされました。
意外と職場でもカミングアウトできてます。
(それどころか意外と仕事にも役に立っています。
まあ、本当に細かいことは話してませんけどねw)

これまで、問題に参加してくださった方皆さまに感謝したい、と言ってきましたが、最近では、「問題やチャットでやりとりさせていただいた方には、とても親しみを感じる」という気持ちに近いです。
それについては、やっぱり、オフ会を企画させていただいたことが大きいのかと思います。
問題出したり、質問したり、おしゃべりしてきた方々には、「実体」があるのだなあと改めて実感しました。
なので、オフ会でお目にかかっていない方々にも、やっぱりこれまでとは違った親しみを感じているのです
お目にかかれるにせよ、お目にかかれないにせよ、皆さまはgattabiancaの「大切なお友達」です。

どこかの街中で、綺麗な靴を履いて、レッドブル片手に、ぽちぽちCindyに参加している美魔女を見かけたら、声をかけるか、物陰からこっそり見守るかしてください。

これから暑さも増しますが、皆さまご自愛くださいませ。
オンでもオフでも、皆さまと楽しく過ごすことが、gattabiancaの日々の支えです。

Best,

gattabianca


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy