【スイーツますか？リサイクル】スナイプ推奨

「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」
そう言い放った女王の評価が上がったのはどうして？

3歳になったばかりで女王の座に就いた幼子。
あまりに若いが、この国の王室典範に従うと彼女が王位を継承すべきという結論になってしまうのだから、まっこと仕方がないのである。

女王として初めて国民の前に姿を見せた戴冠式の日、彼女は集まった群衆に怖気づき、ろくな挨拶もできなかった。

しかし、摂政になった女王の叔父が演説をしているうちに、どうやら場に慣れてきたらしい。
突如として叫んだ彼女の声をマイクが拾った。

「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」

場違いな発言に、多くの国民は思わず苦笑したが、元々3歳児に高評価がついていたはずもなく、その程度の発言で低い評価がさらに下がるようなことはなかった。

一方で、幼女の愛らしい声に心撃ち抜かれた者が（老若男女を問わず）それなりにいたため、国民による女王の評価の平均は上がったという次第。

「可愛い」は正義である。
間違いない。