【二物衝撃 No.3】小夜かわいいよ小夜。小夜かわいいよ。世界一かわいいよ。ずーっとずっと大好きだよ。

いつも人形を抱いて寝ていた寂しがり屋の小夜。

そんなかわいい小夜の不安は強まるばかりでしたが、
「小夜なら大丈夫だよ」と言われて、ちょっとだけ勇気が出てきたようです。

さて、そんなかわいい小夜が人形を抱いて外に出ているのは、なぜでしょう？

引っ越しで車に荷物を積むために運び出しているから。

小夜から一人暮らしをしたいと聞かされたとき、私は、いつも人形を抱いて寝ていた寂しがり屋の小夜が一人暮らししようとがんばってるだなんて、成長してとても嬉しいけど、小夜と離れることになるんだと思って、ちょっと寂しい気持ちになりました。

引っ越し前日、一人で暮らしていけるか不安になっている小夜に、私は「小夜なら大丈夫だよ」と小夜の背中を押したのです。

引っ越し当日、小夜は昔から大切にしていた人形を抱いていたので、私は「それも持っていくのかい？」と確認すると、「うん、この子がいれば寂しくなんてないから」と、はにかみ顔で小夜は言いました。
そして、小夜と一緒に荷物を運び出して、車に荷物を積みました。

「荷物はこれで全部かい？」
「うん、これで全部だよ。」
「そうか…じゃあ、元気でな……」

（あぁ、本当に独り立ちしてしまうんだな……ってなに私のほうが寂しくなっているんだ！
あーもう…！）

私は小夜に抱きつきました。
（きっと今、こんな顔を見られてしまったら小夜に心配させてしまうのだろう……）

「小夜なら大丈夫、絶対大丈夫！　なにがあっても……強く…つよく生きていけるから……！
……バイバイ、小夜。いつでも…この家に戻ってきていいからね。」