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ぬけにん

[ウミガメのスープ]

(最近少し体調が良くないな)
そう感じた私は、医者にかかることにした。
掛かりつけのクリニックに行き、先生からは「ただの風邪ですね」と言われ、普通の風邪薬を処方して頂いた。それ故に私は遺書を書くことに決めた。

一体何故?


出題者:
出題時間: 2019年3月31日 23:26
解決時間: 2019年3月31日 23:55
© 2019 少女X 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「ぬけにん」 作者: 少女X (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3040
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【要約解説】
私は風邪ではなく癌だった。誤った診断をされた為にそれに気づくのが遅れ、気付いた時には末期で治すことは不可能だった。私は死を覚悟し、遺書を書いた。もしあの時に癌だと判明していれば初期治療ができ、死を覚悟して遺書を書くこともしなかった。

【解説】
「ステージⅣです。」

その言葉を聞いた瞬間、私は前後不覚に陥った。座っているはずの椅子を、足がついているはずの地面を感じる事が出来なくなった。
なんで私が?なにかの間違いじゃ?仕事はどうしよう?
事ここに及んでは益体も無い考えばかりが頭の中を駆け巡る。

「全身に転移してしまっていて、もう手の施しようもありません。もってあと……。」

医者の声がどこか遠くに聞こえる。
あの時あの人がちゃんと診断してくれていれば。あの時私が別の病院を訪れさえしていれば。そうすればもっと早くに、癌が進行してしまう前に発見できて治っていた筈なんだ。

宣告から数日かかってようやく現状を受け止めた私は、残される人たちに向けて筆をとった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy