とある不良が、
「おい、カメオ。焼きそばパン買ってこいよ。代金はお前持ちな。」
と、カメオをパシリに使った。
言いつけ通りに、カメオは、焼きそばパンを買ってきた。
それ以降、不良はカメオが怖くてたまらなくなった。
一体何があったのだろう?
*Q9 アシカさんのリサイクルです。
転載元: 「【パンますか?リサイクル】I'm criticized, but all your bullets ricochet」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10332
*大好きな不良の先輩(♀)のためならなんでもする、超スーパー級ドMストーカーだということがわかったから。
ローザはこの辺りをシメる女番長である。
腕っぷしが強く、頭もキレるし、何より美人。
常にたくさんの男女の取り巻きがいた。
そんな彼女の取り巻きに、ある日新入りが入った。カメオだ。
「おい、カメオ。焼きそばパン買ってこいよ。代金はお前持ちな」
そう言って焼きそばパンを買いに行かせたが、待てど暮らせど帰ってこない。
「度胸のねえ奴だな。破門だ破門」
そう言ってローザは帰宅した。
ピンポーン。
「ローザお嬢様、お客様です。」
「あ?」
そうメイドに促され(実はローザは社長令嬢だ)、玄関まで行ってみると、そこにカメオがいた。
両手に焼きそばパンをぎゅう詰めにした袋を1つずつ抱えて。
「ローザ先輩のお好きな焼きそばパンがどのようなものかわからなかったので、町中のパン屋で全種類買ってきました。これは、◯◯ベーカリーの、これは××パンの、これは△△家の、これはブーランジェリー…」
「いやいやいやいやそんなんどうでもいいなんでお前あたしの家知ってんだよ」
「ローザ先輩のことならなんでも知っています!お好きな焼きそばパンのお店を知らなかったのはカメオ一世一代の不覚でした…」
「うわわわわわわ何言ってんだお前こわいこわいこわい」
「あらお嬢様、お友達ですか?まあ、こんなにたくさんのパン!」
「いやいやいや 友達じゃないから…いいから早く帰れっ!!」
その後も、カメオはローザに付き纏い続けた。
撃退しようとして、自慢の回し蹴りを入れたものの、よりによって「ローザ先輩の蹴りだなんて、何よりのご褒美です♡」と恍惚とした表情をしている。
ダメだ。もうこいつには何も通用しない。怖い。怖すぎる。
取り巻きに排除してもらおうと思ったが、こんな時に限って、**「別にいいんじゃないですか?意外とイケメンですし、金持ちだし、割とローザ様とお似合いです。誰より忠実な手下じゃないですか。」**とみんな取り合ってくれない。
「どの焼きそばパンがお好きでした?予約して先輩のご自宅に毎日届けるようにさせますね♪」
「あ、焼きそばパンばっかりじゃ飽きますよね?甘いパンの中ではパン・オ・ショコラがお好きなんですよね。」:
「お飲み物はなんにしましょう?やっぱり牛乳ですか?コーヒーが苦手でロイヤルミルクティーがお好みだと…」
「ああああああああ やめろやめろやめろ なんでそんなにあたしのことを知ってるんだ」
「だって、ずっと前からこっそり見てましたから。もっと色々知ってますよ。例えば…」
「うわああああああああああああ」