dancin' 'round the kitchen in the refrigerator light

女の通うジムの隣には、ちょっと良いスーパーがある。
なので、ジムに来たついでに食料品を買う人も多く、ジムには「冷蔵ロッカー」がある。
そのおかげで、暑い夏でも安心して、ジムに行く前に買い物をすることができるのだ。

女はその日ジムのクラスに参加する前、そのスーパーでちょっと良い肉を１パック買い、その肉を冷蔵ロッカーに入れた。

しかし、ふと不安になった。

ジムでは、いつも限界フラフラになるまで踊り、ほぼ意識のないままいつの間にか電車に乗って帰っていることがとても多い。
そんな状態で、ジムを出る時に、自分が肉を買ったことを思い出せるだろうか？
そのジムは、女の家から１時間近くかかる。
家に帰ってからもう一回取りに行くなんてことはしたくないし、そもそもその時間にはもう閉館している。

そこで女は財布を一緒に冷蔵ボックスに入れることにした。
財布には、電車に乗る際に必要なICカードが入っている。
だから、少なくとも、ジム最寄駅の改札で、それがないことに気付くはずだ。

その保険をかけるために、女は冷蔵ボックスに肉と財布をしまったのである。

＊昨日のガチ実体験です。