
「お二人ですね?1200円になります」
そう言われた男の小銭入れにはちょうど100円玉が2枚あったので、男は1000円札と200円で支払った。
しかし、渡した100円はその場で返された。
硬貨が偽物だったとか、不具合があったとかいうわけではない。
なぜだろう?
転載元: 「contigo me olvido el calendario」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10874
*その場でスクラッチする必要があるチケットだったのに、きっかり支払った男の財布にはもう小銭がなかったから。
(もちろん一瞬でも彼女にお金を出させる気はない)
「次の土曜日部活とかある?」
「えっt」
「休みだったら乗りたい電車があるんだけど。猫の駅長さんとかいるよ?玲奈ちゃん猫好きでしょ?」
「えっ…休み…だけど。私なんかと一緒でいいの?」
「うん。1日乗車券600円で乗り降り自由だから、途中でカフェとか行けるし」
「1日乗車券、スマホと紙のチケットと両方ありますが、どっちにされます?」
「紙でお願いします」
「お二人ですね?1200円になります」
「あ、ちょうど200円あった。ラッキー」
「じゃあ今日の日付を削ってください」
「はい…って、あー ぴったりだったからもう小銭ないや」
「じゃ これで」
駅員は、日付を削るために、春樹の渡した100円玉を返してきた。
「1月17日、と…あ、玲奈ちゃんの分も削っていい?」
「あ、うん…っていうかいいよ、私自分の分は払う」
「だいじょーぶ。僕が誘ったんだし、写真集のお金がちょっと入ったからww」
そう言って春樹は、二人分のチケットを削ると、100円玉を駅員に返した。
「はい、これ。紙のチケットの方が記念になっていいよね。あとでインスタとかにも載せられるし」
「あー、そうだよね…ありがとう(わぁ♡絶対記念にとっとこう)」