
海外出張からの帰途に着いた逆瀬川雲雀は、厳しい顔で問い詰める相手に対し、「船」と答えた。
相手は大爆笑した。
なぜだろう?
*実体験に基づいています。
*要知識要素があるかもしれません。
転載元: 「"Your roommate's cheap-ass screw-top rosé, that's how"」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10891
*X線荷物検査で不審な液体の入った瓶かと思われた物体が、お土産にもらったボトルシップだったため。
「Hibari, どうもありがとうございます。これは私たちからのほんの気持ちです」
仕事で訪れた地方の小さな自治体であるものを渡された。
「こちらは…?」
「ボトルシップです。廃品も活用した地元の工芸品なんです。ここの女性たちは手先が細かく、これを収入源としているんです。おかげで多くの少女たちが学校に通えるようになりました」
「ああ、そうなんですね。サステナビリティに配慮したお土産品ということですか」
そう言ってありがたく頂戴したが、さてこれはどうしようか。
割れ物なので、スーツケースに入れるのはリスクが高い。
この国の空港の人たちのスーツケース扱いの荒さは何度も見てきた。無事な姿で、日本で再会できる可能性は低いだろう。
(仕方ない、手荷物に入れて帰るしかないか。相当嵩張るけど…)
そして、出国時の空港、手荷物検査場にて。
「こちらの大きな瓶のようなものはなんですか?液体を機内に持ち込むことは禁止されていますが」
厳しい顔の検査官にそう指摘された。
(でしょうね。こんなことになると思ってた)
「A ship.」
「What?」
キャリーケースから、ウィスキーの空き瓶に入った大きなボトルシップが現れると、検査官は大爆笑した。