とある占い通りには、奇妙な占い師がいる。表立って活動せず、占いはほとんど当たらない。しかも当たり前のことしか言わないのに、あたり一帯の売上の3割を占めているのだ。一体なぜ?
*Q4 アシカさんのリサイクルです。
転載元: 「【占いますか?リサイクル】it's in the palm of your hand now, baby」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8156
*占い通りのオーナーだから。
「楽しみだねー 『うらずうらないストリート』、一度来てみたかったんだよねー!!」
「タロットに四柱推命、水晶玉に易、ホロスコープに姓名判断、他にもいろいろあるよー。」
「色々あって悩んじゃうよね…ところで、さっき一番最初強引に占ってきたおじさん、あれ何?『あなたには恋愛の悩みがありますね?』って、違うよ、仕事の悩みで来てるのに。」
「あー、あれ?オーナーらしいよ?」
「オーナー?」
「そう、元々運送助手から、運送会社の社長にまで上り詰めて、ひと財産なしたんだけど、若い頃から占い好きで、この占いストリートを作ったんだって。売り上げの3割をマージンとしてもらうだけで、テナント料は無料だから、占い師の間でも評判良いとか。」
「そうそう。でもどうしても自分自身占い師になりたいっていう若い時の夢が諦められなくて、時々自分でも占い師のふりをして占ってるらしいんだけど、あまりにいい加減なことしか言わないので、その度に部下に連れ戻されてる。ほら、あそこ」
「社長、どこいってるかと思ったら!会議始まりますよ!!」
3人が振り向くと、手相占い師社長が秘書に連行されていた。