
金曜日の夜、美魔女課長の元部下たちが美しい海を見ながら楽しく飲み食いしている。
「えっ まじ 今日課長来ないの?」
「うん 急に虫垂炎で入院したらしい」
「まじか…てかあの人そういうデリケートな病気かかるんだ」
「虫垂炎ってデリケートなの?いや そういう問題じゃないか」
「そうだよ 確かに大食いだけど」
「今日のこと楽しみにしてたのに 悔しがってるだろうね…」
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「…でどうする?もうお腹いっぱいだよね」
「課長いないとこういう時困るな〜」
「じゃあ僕ホットドッグとナポリタン」
「あたしシンプルに焼肉にしまーす あ ラタトゥイユもいいかも」
「うーん 私トムヤムクンにしてみようかな?」
「俺はシーフードカレーとキノコのアヒージョ」
えっ どういうこと??
*百人一首 その九十七【こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ】からのinspireです。
転載元: 「drink, dance, smoke, freak, party all night」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10586
*大食いの人の食べる分量を予測して持ち寄った、バーベキューの食材が多量に余ったから、持ち帰って翌日それで何を作るかを話し合っている。
今日は、海にかかる大きな橋を眺める絶好のロケーションでビーチバーベキュー。
グルマンな美魔女課長のために、グルメな食材をたくさん持ち寄った。
本場ヨーロッパ風のソーセージ。
黒毛和牛の赤身肉。
殻付き車海老。
有機栽培のナスにズッキーニにパプリカにアスパラガス。
新鮮な海鮮盛り。
産地直送キノコ。
こんなに山ほど買ったのに、当の課長は病院のベッドの上だ。
頑張って食べたけど、自分たちだけでは流石にもう食べられない。
ここに課長がいたら、どんなに食べ物が余っていても、全部片付けてくれたのに。
仕方がないので、みんなで手分けして持ち帰ることにした。
みんなの明日のご飯は、バーベキューで焼いて食べるはずの高級食材を使ったお料理である。
食材に合わせて用意した特製ミックススパイスソルトは、課長へのお見舞いにすることにした。