人の役に立つために偽札を印刷することにした男。なぜ?
Q3 白石コーソーさんのリサイクルです。
転載元: 「【偽ますか?リサイクル】お礼はいいから金をくれ」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10611簡易解説:友人に除霊を頼まれた男は霊媒師でも何でもない素人で謝礼金ももらえないが、オカルト好きなので気休め程度に霊媒師ごっこ的に偽のお札(ふだ)を印刷して実際気休め程度にはなった。
男「え?部屋に幽霊が出る?」
友人「そうなんだ、他に誰もいないのに、夜にすすり泣くような声がよく聞こえる気がして……。お前オカルトとかに詳しかっただろ、除霊みたいなことしてくれない?」
男「いや何で俺がそんなこと……。事故物件だけど格安だからそこに決めた、って言ってたじゃんお前。自業自得だろ」
友人「いや頼むよ、気休め程度でいいからさ。それっぽいことだけでもしてくれよ……」
男「……しょうがねえなあ」
事故物件を選ぶような友人は、本物の霊媒師に頼むどころか男にちょっとした謝礼金を払う余裕すらなく、何の得もしない男はあんまり気乗りはしなかった。
しかしオカルト好きなのは事実なので、ネットでこれまで得てきた知識を元に、お札(ふだ)っぽい文言を紙に書き、コンビニの印刷機で10枚ほど白黒コピー。本物の霊媒師ではないので、お札もただのそれっぽい偽物。偽物のお札で霊媒師ごっこと洒落込むことにしたのだった。
夜、友人宅に上がり込む。
男「……なるほど、確かになんか聞こえるな。すすり泣くような声」
友人「だろ?頼むよ、早く何とかしてくれ……」
男「ようし……。破ッッ!!」
お札(仮)を握りしめ、それっぽい掛け声をあげる男。
数日後、
友人「いやあ、あれから少しすすり泣く声が減った……ような気がするよ。ありがとう」
男「そうか?まあ気休め程度にはなった……のかな?しょせん偽札(にせふだ)だからな、それぐらいで我慢してくれや」