ヘヤオ「………!?な、何だここは!?俺は部屋で寝ていたはずじゃ……!?なんかデカい犬みたいな動物がいる変な場所に閉じ込められているんだが……!?ん、なんか紙が落ちてるぞ、なになに……?」
『ヘヤオの脱出ゲーム4〜ケルベロス問題編〜
お久しぶりだね、ヘヤオ君。早速だが、今回君にやってもらうのは「ケルベロス問題」ゲームだ。
ルールがやや複雑なのだが、その少々足りない頭を働かせて理解してくれたまえよ。
まず、部屋の中央にいるのは、私が用意したケルベロス。
見ての通り、ライオンのように大きな四つ足の体に犬のような頭と首を3つ持つ、現実には存在しない怪物だ。
人間の言葉を話すことは出来ないが、理解することはでき、YESかNOで答えられる質問に対して、YESの場合は首を縦に振り、NOの場合は首を横に振ることで、意思表示することも出来る。
良い質問であるほど、首を激しく振ったりもする。YESともNOともいえない質問には、首をかしげることもあるだろう。
君はそのケルベロスに対して質問をし、3つの頭の正体を当てる必要がある。それぞれ薄い紙のような袋をかぶっているだろう、その下に隠している正体が何かを当てるのさ。ヒントとしてはまあ、今の君の状況、かな?
そうして頭を全て当てたあとは、それらを支える共通点である胴体が何かを今度は当てることになる。胴体も頭にかぶっているのとは別の、3つの頭の所に穴を開けた袋をかぶって、正体が分からないようにしている。胴体に対する質問に対しては、正体を明かし済みの3つの頭が、同じように同時に首を縦や横に振って答える。3つの頭を全て当てるまでは、胴体を当てにいくことは出来ないから、注意したまえよ。
その部屋を脱出するための鍵は、そのケルベロスが握っている。そのケルベロスの胴体の正体を当てたとき、君はその部屋の謎を解き、脱出出来るだろう。
というわけだ。せいぜいCindyの皆さんと協力して頑張ってみることだね。by光四』
「……いやもう意味が分からん。一体どうすりゃいいんだ……?」
※この問題は亀夫君問題です。YES・NOで答えられる質問以外も出来ます。
※ヘヤオに質問・説明・指示などをして、ヘヤオを脱出させてあげてください。
※ただし、ヘヤオは状況が全く分かっていないのでご注意ください。
※一応前々々問や前々問や前問の続きですが、知らなくても解けます。とりあえず、前々問などにてヘヤオはCindyの人達に協力してもらい助けられ、Cindyのことを何となく知ってはいます。
※「ケルベロス問題」に関してはケルベロス問題タグも参照のこと。
転載元: 「ヘヤオのケルベロスゲーム」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10641
簡易解説:3つの頭の正体はそれぞれ「扉」「穴」「謎」そしてそれらを支える胴体は「鍵」で、それらを解き明かすとこの部屋の鍵が手に入る。出口もトリックアートで壁に見せかける絵が描かれており、ヘヤオの背後にある。順番は問わず、両方見つければ鍵で出口を開けて脱出、正解。
詳細解説↓(毎回長くなってしまう)
この問題は全体としては亀夫君問題だが、新&形式である「ケルベロス問題」を内包している。
部屋の状況は、大体紙に書かれている通り。立方体のレンガ造りの部屋の中央に「ケルベロス」、その前にヘヤオ、足下にこの紙。
ケルベロスは3つの頭を持つ大きな犬のような怪物で、3つの頭が全て険しい表情を浮かべ、ヘヤオのほうに今にも飛びかかりそうな姿勢で立っているが、部屋の中央からはじっとして動かず、ヘヤオが移動するに従ってヘヤオのほうに体を向きを変えるだけで、襲いかかってきたりはしないし、唸り声などもあげない。
ただ、ヘヤオがケルベロスに触ろうとすると、頭の1つを当ててきて吹っ飛ばされたりするので、下手に近づいてはいけない。
ヘヤオから見てケルベロスの向こう側に、何やら出口らしき扉。
しかしこれはダミーで、レンガの壁に扉のような絵が描かれているだけ。当然開いて脱出などは出来ない。無駄に精巧で、かなり近づかないと絵だと分からない。
紙の説明の通り、ケルベロス問題を解くことが今回のメイン。
ケルベロスは薄い紙のような袋をかぶっており、その下の頭や胴体の正体は解かないと分からない。
まずYESNOで答えられる質問によって3つの頭をそれぞれ当てたあと、それを支える胴体を当てる。ケルベロスの3つの頭はそれぞれ首を縦に振ってYES、横に振ってNOの意思表示をし、頭を全て当てたあとは胴体に対する質問に対して3つの頭が揃って反応。
脳内に直接テレパシーのように聞こえてくるCindyからの質問をヘヤオが介する形だが、2回目以降はケルベロスの質問に関してはあいだに入るヘヤオは省略。
実はこの部屋を脱出するための文字通りの「鍵」をケルベロスが握っており、それが胴体。
その胴体が支える頭は以下の3つ。
・鍵によって開閉出来るようになる「扉」
・鍵とセットの錠の鍵「穴」
・解き明かすための鍵を必要とする「謎」
全て「鍵」を必要とし、「鍵」によって支えられている。共通点・キーワードが、文字通り「鍵」。
頭を一つ当てるごとに、ケルベロスが自ら前足で紙袋を取り、扉みたいな見た目をした「扉」の頭、目や耳がなく穴のようにくぼんでいる不気味な「穴」の頭、ハテナマークをした「謎」の頭をそれぞれ見せていく。
そして胴体も当てると、胴体にだけ穴あきの紙袋も取って「鍵」のような胴体も見せる。その胴体の上に小さな「鍵」が乗っている。
実はトリックアートのダミーの扉の反対側の、最初にヘヤオが目覚めた場所の真後ろに、レンガの壁に隠れて出口の扉がある。ダミーの扉とは逆に、本物の扉の上にレンガの壁のような絵が描かれているトリックアートのダミーの壁。
注意深く見ると小さな鍵穴も見つかる。
ケルベロス問題を解き、そこで得た鍵をヒントに、どこかに本当の鍵穴付きの脱出扉があるのではと考え、それを前提に探すことで扉を見つけられる。
ただしそれとは別ルートで、先に注意深く丹念に部屋を探して鍵穴を見つけて、そのあとケルベロス問題を解いて鍵を手に入れても良し。ヘヤオに最大限注意しながらじっくり時間をかけて探索するよう指示をしたり、具体的にトリックアートの扉と反対側の壁を調べるよう指示するなど。
その場合は鍵穴は見つけづらいが、ケルベロス問題は解きやすくなる。鍵を手に入れるまでは鍵穴を見つける難易度は高く、どの程度で鍵穴を見つけるかは出題者が質問状況を見て判断。
ケルベロスの頭の3つ、胴体、出口の扉、それぞれに計5つ正解をつける。
鍵穴に鍵を差し込んで、扉を開ければ出口へと出ることが出来て終了。
ヘヤオ「いやー今回もCindyの皆さんのおかげで無事脱出出来ました……。でもケルベロス最初結構怖かったんで、光四とかいう奴の家にケルベロス送り返してくれたら嬉しいですww」