
売春の現場を偶然発見した刑事のカメオは、まず近くのコンビニで乾電池を購入した。なぜ?
*Q1 白石コーソーさんのリサイクルです。
転載元: 「【春ますか?リサイクル】I don't need batteries to play」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10774
*その時点で家の近所にいた、ということを売春していた妻にそれとなく知らせるため。
残暑厳しい8月。
俺は、長く続いた泊まり込みの仕事が予定より早く終わったため、現場から自宅に帰って来た。
マンションのドアを開けると、むっとした熱気が押し寄せた。
少し横になって休もうと、寝室のエアコンを付けようとしたが、なかなか付かない。
電池が弱っているようだ。
暑がりの妻はこの部屋にあまりいなかったのかもしれない。
俺は電池を買いに出た。
そこでたまたま目にしていたのは、金持ちそうな男から封筒を受け取り、その男と親しげに腕を組んで高級車に向かって行く妻の姿。
ああ。
そういうことか。
浮気くらいは覚悟していた。
こっちだって、清廉潔白というわけじゃない。
しばらく家を空けていたのは、別に仕事だけが理由じゃない。
でも。
まさか金のためにそんなことをするなんて。
暑さと衝撃と、ほんのわずかな絶望に朦朧となりながら、コンビニに吸い込まれるように入り、乾電池を買った。
マンションに戻る。
エアコンのリモコンに電池を入れる。
エアコンを付ける。
リモコンの下には、乾電池を買ったレシートを挟んだ。
この部屋が涼しいことを不思議に思った妻が、この時間、この近辺に俺がいたことに気付くように。
俺は、サングラスをかけて、部屋を出て行った。