
夢花は毎日電車で学校に通っている。
乗った時にはすでに結構混んでいるので、シートには座らず、立っていることが多い。
電車が駅に停まり、目の前に座っていた人が降りるために立ち上がった。
その人は立ち上がった時、何かを落としたようだった。
見てみるとワイヤレスイアホンのケースだった。
落としたケースを一瞥したその人は、拾うかどうか一瞬躊躇した様子だったが、結局諦めて立ち去ろうとした。
「すみませーん落としましたよ?」
夢花がケースを拾って渡すと、
「ありがとうございます!助かりました!」
と過剰なまでの感謝の言葉を言われた。
なぜ、その人は自分で拾わなかったのだろう?
なお、ケースは拾おうと思えば手の届く位置にあったものとする。
転載元: 「ain't no way that I can leave you stranded」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10918
*隣で眠っている女性のお尻のそばに落ちたから。
朝の通勤・通学電車。寝ている人は多い。
夢花の前に立っている男もそうだったし、その隣の女の人もうとうとしていた。
男が立ち上がった時、ポケットから何かが座席の上に落ち、隣の女性のお尻のそばに落ちた。
体の重みでシートが少し沈んでいるため、微妙に取りづらそうだ。
もし女の人が起きていたら、それを手渡してくれただろう。
でも、一向に起きる気配はない。
男も気付いたようで振り向いたが、場所が場所だけに拾って良いものか困っていた。
万が一痴漢扱いされたら…と考えているのだろう。
(あ、これ拾ってあげないといけないやつだ)
夢花は咄嗟に気を利かせて拾ってあげることにした。