『桜』といえば、多くの俳人達が俳句の題材に用いてきた、春を代表する季語である。桜にまつわる季語の多さからも、その人気がうかがえる。 咲き始め 『初桜』『桜雨』『花曇り』など 満開 『花盛り』『桜吹雪』『花見』など 散り際 『残花』『桜流し』『飛花落花』など
さて、ある俳人は、完全に花が散ってしまった後の桜の木を用いて俳句を詠んだ。もちろん、そんな状態の桜を表す季語はない。一体どうやって詠んだのだろう。
桜の木材で作られた筆を用いて句を詠んだ。