2位の矜持

[Classic]

小学生のカメオは、足の速さにかなりの自信を持っていた。毎年のマラソン大会が、彼の晴れ舞台だった。
しかし、6年生の時、最後のマラソン大会で、カメオは初めてゴールテープを切れなかった。一位を取ったのは同じクラスのウミオで、カメオは二位という結果だった。
なので、カメオは満足した。何故?


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Created At: Nov 2, 2019, 6:54 AM
Solved At: Nov 2, 2019, 7:00 AM
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Q1
Nov 2, 2019, 6:55 AM
仮に1位を取ったのがウミオ以外の同級生だったとしてもカメオは満足しますか?
A1
Nov 2, 2019, 6:56 AM
YESNO 設定的にはNOですが、あまり関係ありません [Edited (1)]
Q2
Nov 2, 2019, 6:56 AM
2位というのは、カメオ一人の成績ですか?
A2
Nov 2, 2019, 6:56 AM
YES
Q3
Nov 2, 2019, 6:56 AM
カメオは5年生までのマラソン大会で,ずっと一位をとっていましたか?
A3
Nov 2, 2019, 6:57 AM
NO!
Q4
Nov 2, 2019, 6:57 AM
カメオは長距離走は得意ですか?
A4
Nov 2, 2019, 6:57 AM
YES
Q5
Nov 2, 2019, 6:59 AM
生徒がゴールするたびに余裕があればゴールテープを持つ人がテープを張るので今まではもっと低い順位でもゴールテープを切っていたけれど、6年生のときの大会では1位に肉薄した2位だったのでテープを張り直す時間が無く、しかし順位的にはこれまでより良かったので満足しましたか?
A5
Nov 2, 2019, 7:00 AM
正解です!

小学生のカメオは、足の速さにかなりの自信を持っていた。毎年のマラソン大会が、彼の晴れ舞台だった。
しかし彼にとってそこは、屈辱の場でもあった。
ウミオ。カメオと同じクラスでありながら、カメオよりも圧倒的に足が速い、恐るべきライバルである。毎年、カメオは彼に圧倒的大差を付けられ、二位に甘んじているのだった。
一位のウミオが悠々とゴールテープを切り、その後張り直されたゴールテープを2位のカメオが走り抜ける、というのが、この5年間の恒例行事だった。
恐らく先生達は、皆にゴールテープを切らせてあげようと配慮して、いちいち張り直しているのだろう。
しかしカメオにとって、そのゴールテープは屈辱でしかなかった。

そして、6年生の時。カメオは初めてゴールテープを切れなかった。
カメオはウミオと最後まで競り合い、そして負けたのだ。本当にギリギリ、1秒にも満たない差での敗北だった。当然、ゴールテープを張り直せるわけがない。

そしてカメオは、今までに無いほど清々しい気分だった。ギリギリで負けてしまったものの、それでもカメオに悔いは無かった。何しろ、あのウミオと、最後まで良い勝負ができたのだ。
ゴールテープを切れなかったことが、その何よりの証明だった。

〈要約〉今まで圧倒的大差で2位になっていたのが、初めて僅差で2位になれたから


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Cindy