【文系ますか？リサイクル】Sta 'nfronte a te!

１位　９７８点　夙川　舞桜
２位　９７７点　今津　千隼
３位　９７６点　向日　夢花
４位　９７４点　池田　明音
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「いつも上位陣すごいよなあ」
「今回は特に接戦だったよね。でもやっぱり夙川さん、今回もトップ」

「あーまじか〜　頑張ったのになあ　英語はトップだったけど、物理が足引っ張ったなー」
「いや、夢花相変わらずすげーな　その性格で成績いいんだからな」
「性格かんけーないし　っていうか拓海も１０位とか、頑張ったじゃん。前回より１０ランク近くアップだよ？私が教えた甲斐あったねw」
「うっせー　俺の努力だっつの」
勢いよくグータッチする夢花と拓海を振り返って見る舞桜。

仲良しカップル夢花と拓海たちの通っている水平学園中学は中高一貫校、しかも難関の水平大学に上がれる附属校とあって、ともすれば勉強に身が入らなくなる。
ということで、学校としては、成績順に座席を決めることにした。
生徒には。タブレットを配布してあるので、昔みたいに視力で席を配慮する必要もない。

まあそうしたところで、どっちみち上には上がれるんだから、順位などどうでもいいと思っている生徒にとって、大したモティベーションにもならないのだが。

「まあ、順位とかどうでもいいんだけどさ。そんなことより、拓海の隣とか、やっぱ私たち最強じゃね？次回も頑張れやw」
「はあ？言われんでもやるしww」

舞桜は考えた。もしあと３点点数が低かったら、私が３位だったのに。拓海くんの隣だったのに。

３点の配点の問題なんてあっただろうか…
確か漢字の書取りがそうだった。
そういえば、「医師や弁護士のヘンザイが社会問題となっている」が、「偏在」か「遍在」かで悩んだんだった。
悩んだ結果、二択で「偏在」って書いたんだ。
合ってなければ良かったのに…そうすれば３位だった。
そうなっていたら、拓海くんは、私は、何か、違っていたのかな？

「舞桜すごいよねー。死角ないもん。かなわねーや♪ ま、次回も頑張ろ♡」
ふと顔を上げると、太陽みたいにキラキラ笑った夢花が、舞桜の前に立っていた。
さっき勢いよく拓海と合わせた拳を元気良く出してきた夢花に、控えめにグータッチする舞桜。

舞桜の視界の隅に入る拓海は、夢花を目で追いながら、機嫌良さそうに次の授業の地理の用意をしていた。